
ハリウッドで一時華々しいキャリアを築いた後に転落した俳優チャーリー・シーン(60)が、過去の放縦な生活を振り返る回顧録を出版し、番組で後悔の思いを語った。
5日(現地時間)、米ABC放送によると、シーンは朝の番組「グッド・モーニング・アメリカ」のインタビューに出演。9日刊行予定の回顧録『The Book of Sheen』について語り、これまで隠してきた事実を明らかにした。
薬物乱用が最も深刻だった時期には性依存症に苦しみ、当時関係を持った男性から暴露をほのめかされ、脅迫を受けていたと告白。「人質にとられたような気分だった」と打ち明けた上で、公表を決断した理由について「もはやそこから解放される必要がある」と説明した。
回顧録には、2015年に自ら明かしたHIV感染の事実や、同年に薬物を断った経緯も収められている。さらにインタビューでは、2017年から完全に断酒していることも告白。「体がアルコールを受け付けなくなった」と述べ、「私は完全に崩壊していた」と振り返った。現在の健康状態については「かなり良好だ」と話している。
名優マーティン・シーンの息子である彼は、1980年代から俳優として高い評価と人気を得た。だが数々のスキャンダルで「ハリウッドの悪童(bad boy)」と呼ばれる存在となった。映画『プラトーン』(1986)、『ウォール街』(1987)、『メジャーリーグ』(1989)、『ホット・ショット』(1992)、『三銃士』(1993)などに出演し、ヒット作を連発。TVシットコム『チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ』では1話あたり125万ドル(約1億8,500万円)の出演料を得ていた。
しかし、乱れた私生活や家庭内暴力、ポルノ俳優との薬物パーティーなどが度重なる物議を呼んだ。最終的にはテレビ界から姿を消すこととなった。
コメント0