
俳優チョ・ウジンが共演したファン・ウスレヘの演技を絶賛した。
3日に公開された映画『ボス』は、秋夕(チュソク)の大型連休を席巻し、順調なスタートを切っている。『ボス』は3日連続で首位を走り、累計観客数67万人を突破した。本作は次期ボス選出を前に、それぞれの夢のために互いにボスの座を激しく譲り合う組織メンバーたちの必死の戦いを描いている。
映画公開に合わせ、『ボス』の主演チョ・ウジンと作品について語り合った。チョ・ウジンは組織のナンバー2として、料理で全国制覇を夢見るスンテ役を演じ、物語を牽引した。
コメディー演技で復帰したチョ・ウジンは、『ボス』の基盤を支える大黒柱として大活躍した。共演者たちは撮影内外でチョ・ウジンに頼ることが多かったと明かしている。チョ・ウジンは「自分が先に笑いを取らなければならないとは考えず、ドラマの軸をしっかり守ることに専念した。そうすることで、物語の流れが途切れず、俳優たちが思い切り演技できる場が生まれると考えた」と演技の方向性を説明した。
本作で夫婦役として多くの共演シーンがあったファン・ウスレについて、彼は「コメディ演技が本当に上手な女優だ。どんな形で演技を振っても、すべて受け止められる能力が抜群だ。多くの作品で、なぜファン・ウスレヘのコメディ演技が愛され、認められているのかが分かった。彼女がうまく演じられるよう、自分の演技で何ができるかを常に考えた」と絶賛した。
『ボス』の見どころであるアクションについては、「本当に思い切って楽しんだ。スタントチームは俳優が提案するアイデアを多く取り入れてくれた。ありきたりな掛け合いではなく、ヤクザ映画らしい掛け合いを練習の中で取り入れ、ある程度習得すると新たなアイテムや動きのアイデアを出した。タンゴに熱中するキャラクターを演じるチョン・ギョンホは、アクション中にダンスを取り入れようと提案した。私は本を使ったアクションを提案したところ、とても気に入ってもらえた。スタントチームが楽しく受け入れてくれたおかげで、思う存分楽しむことができた」と撮影現場での様子を振り返った。

撮影現場でスタッフが最も笑ったシーンについて尋ねると、チョ・ウジンは「クライマックスのシーンを撮影する時が本当に楽しかった。長い時間呼吸を合わせると、目だけで力が伝わることがある。そのエネルギーが最も感じられたのは、会議室で各キャラクターが自分の特技を活かして戦うシーンだった。そのとき笑いが最も多く起こった」と答えた。
また、「とにかく暑かった。息遣いの音と汗の匂いが充満している中でも、誰一人顔をしかめることはなかった。そんな環境下でアイデアを出し、調整してシナジーを生み出すことができた。埃だらけのセットで血も流しながら多数のシーンを撮影したが、その時は本当に楽しかった。俳優同士で自然と情が湧くのは必然だ」と幸せだった時間を振り返った。
コメディとアクションが融合した『ボス』について、彼は「『ボス』には昔の映画館で感じたレトロな雰囲気がある。かつてのジャッキー・チェンのアクション映画を思い起こさせる作品だ。そういった映画を懐かしむ機会をぜひ持ってほしい」とその魅力をアピールした。
さらに、「シリアスで困難な状況が生まれるドタバタ劇だが、本当に気軽に楽しめる作品だ。あまり深く考える必要はない。久しぶりに友達と笑いながら観るのにぴったりだ。レトロな感覚を新鮮に感じる若い世代も多いだろう。『ボス』を通じて、年を取らないおじさんたちの奮闘を見て、最近体験できなかった新しくトレンディな呼吸を感じてほしい」と作品の観賞を推奨した。
コメディと痛快なアクションが融合し、レトロな感覚が詰まった『ボス』は現在、全国の映画館で公開中だ。
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