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2025年06月01日日曜日
ホームライフスタイル【メタボの新救世主】昆布のチカラに医学界も注目!内臓脂肪と血圧に「W効果」実証

【メタボの新救世主】昆布のチカラに医学界も注目!内臓脂肪と血圧に「W効果」実証

昆布パウダー、男性の体脂肪減少と血圧改善に効果的

昆布パウダーの体脂肪減少効果を科学的に実証した研究結果が発表され、注目を集めている。

東京都にある大妻女子大学の研究チームは、19日に国際学術誌『Food Science & Nutrition』に発表した研究で、「12週間にわたり昆布パウダーを毎日3.6gずつ摂取した男性は、血圧が低下し、体脂肪率と体脂肪量が共に減少した」と明らかにした。

この研究は、BMI 23kg/㎡以上の日本人成人男女44名を対象に実施された。

引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません
引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません

参加者は2グループに分けられ、一方は昆布パウダー入りのクッキーを、もう一方は微結晶セルロース入りのプラセボクッキーを12週間摂取した。

全参加者は、1日6個のクッキーを食事の一部として代替摂取した。研究チームは定期的に参加者の血液・便・身体計測データを収集し、分析した。

性別による効果の差と腸内細菌叢の変化

研究の結果、昆布パウダーを摂取した男性参加者は、プラセボ群と比較して、体脂肪量と体脂肪率が顕著に減少した。一方、女性参加者では、体脂肪率が一時的に増加する傾向が見られた。収縮期血圧は男女ともに低下し、特に男性では、血中アディポネクチン値の増加も確認され、代謝改善の兆候が見られた。

注目すべき点は腸内細菌叢の変化だ。

昆布摂取群では、体脂肪減少に関連する善玉菌であるアガトバクター(Agathobacter)、フィーカリバクテリウム(Faecalibacterium)、バクテロイデス(Bacteroides)、アリスティペス(Alistipes)などの割合が増加した。特にアガトバクターは、体脂肪率が低いほど多く見られる善玉菌であり、体重減少に寄与する可能性のある菌株として注目された。

研究チームは「男女間の生理的差異が、昆布の体脂肪の調節効果にも影響を与えたと考えられる」と説明し、「特に、男性における内臓脂肪のコントロールと腸内善玉菌の増加という二重効果は注目に値する」と評価した。

また「昆布は水溶性食物繊維のアルギン酸を豊富に含み、胃内でジェル状に膨張してグルコースと脂肪の吸収を抑制する」とし、「腸内細菌叢の改善と代謝の安定化を通じて、血管の健康と血圧コントロールにも良い影響を与える可能性がある」と付け加えた。

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