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2025年06月06日金曜日
ホームライフスタイル医師「飲酒で顔が赤くなる人、癌リスク2倍以上」...アジア人特有の酵素欠損に警鐘!

医師「飲酒で顔が赤くなる人、癌リスク2倍以上」…アジア人特有の酵素欠損に警鐘!

引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ
引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ

飲酒後に顔が赤くなる人は、胃や膵臓に関連するがんのリスクが高まる可能性があるとの警告が出された。

海外メディア「デイリー・メール」によると、スコットランドの救急医学専門医マイケル・ムロジンスキー博士は最近、SNSを通じて、飲酒後の顔面紅潮は体内にアセトアルデヒドという有毒物質が有害なレベルで蓄積されていることを示していると指摘した。アセトアルデヒドはアルコール代謝の副産物で、長期的に人体に悪影響を及ぼす。

ムロジンスキー博士は「この物質は胃、食道、膵臓など上部消化管に非常に有害だ」とし、「飲酒後に顔が赤くなるのは、胃がん、食道がん、さらには膵臓がんのリスクが高まる可能性を示唆している」と警告した。

アセトアルデヒドの濃度が高い場合、短期的には顔面紅潮が起こり、その後、頭痛や吐き気、心拍数の増加など、様々な二日酔いの症状が現れることがある。

遺伝学者で栄養学の専門家でもあるイアニス・マヴロマティス博士は「症状は通常、飲酒直後に始まり、顔面紅潮、ほてり、頭痛、めまいを伴う」とし、「重症の場合、吐き気、嘔吐、動悸、呼吸困難まで引き起こす可能性がある」と懸念を示している。

顔面紅潮の反応は遺伝的要因によるもの

飲酒後の顔面紅潮は遺伝的な要因と密接に関連している。この反応を防ぐ能力は特定の遺伝子の有無に左右されることが、これまでの研究で明らかになっている。

この反応は主にアジア人に見られる遺伝的な変異で、アセトアルデヒドの分解を助けるアルデヒド脱水素酵素(ALDH)の欠乏と関連している。この酵素が正常に機能しない場合、アルコールの有毒な副産物が体内に蓄積される。

アセトアルデヒドはDNAに損傷を与える可能性がある。大腸がん、食道がん、肝臓がん、乳がん、口腔がん、喉頭がんなど、様々ながんの発症リスクを高めることで知られている。

ムロジンスキー博士は、飲酒時に顔が赤くなり、遺伝的にがんのリスクが高い人は、必ず自身の飲酒習慣を見直すべきだと助言した。

栄養の専門家「蒸留酒はアルコール濃度が高く症状を悪化させる」と懸念

さらに、栄養の専門家のイサベラ・ラモス氏は、ウォッカ、ウイスキー、ラムなどの蒸留酒はアルコールの濃度が高いため、症状を悪化させる可能性があると指摘した。そして、一部のワインやビール、特に赤ワインや一部のクラフトビールのように発酵副産物(コンジェナー)を多く含む酒も症状を悪化させる可能性があるため、注意が必要だと付け加えた。これに関し、症状が重い人は飲酒の際にノンアルコール飲料や炭酸水で割ることも効果的だとアドバイスしている。

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