初夏から中伏の時期にかけて、畑では水分たっぷりの新じゃがいもが次々と収穫される。皮が薄くて火が通りやすく、茹でるだけでもほのかな甘みと柔らかな食感が楽しめるのが特徴だ。でんぷん含有量が低いため、旨味が際立ち、消化もしやすい。冷蔵保存すると甘みが損なわれやすいので、買ってすぐに調理するのがベストだ。

そんな新じゃがを使ったポテトスープは、バターや生クリームを加えなくても、玉ねぎの甘みとオリーブオイルだけで十分にまろやかさが出る。炒めたじゃがいもと玉ねぎを水で煮込み、ミキサーで滑らかにしてから牛乳を加え、塩と胡椒で味を整えれば完成。豆乳を使えばより香ばしく、ブロッコリーやニンジンなどを加えて栄養を補うこともできる。

じゃがいもは複合炭水化物が豊富で、朝食として食べれば満腹感が持続しやすい。牛乳に含まれるタンパク質と組み合わせることで、血糖値の急上昇を抑えつつ安定したエネルギー補給が可能になる。玉ねぎに含まれるケルセチンは抗酸化作用があり、免疫力の維持にも役立つ。温かいスープは胃にも優しく、夏場の朝にもぴったりだ。

さらに、じゃがいもに含まれるカリウムは、汗をかいた後のミネラル補給に適しており、むくみの解消や血圧調整にも効果がある。作り置きのスープは冷蔵で2日、冷凍保存も可能。食べきれない分は、オートミールやひよこ豆を加えることで、繊維質たっぷりの一皿に変身させることもできる。
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