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【ミドルセダンEVに風穴】マツダ「6e」欧中デビュー!後輪駆動&最長552kmでブランド復活なるか?

山田雅彦 アクセス  

ミドルセダンの再定義

マツダ・6e、ついに復活

米国市場投入は未定

引用:TopElectricSUV

かつて米国で存在感を失っていたマツダが、意外な形で反撃の糸口を見せた。中国と欧州で初披露された純粋なEVミドルセダン、マツダ6eがその主役だ。2021年にマツダ6が生産終了して以来、事実上ミドルセダン市場から撤退していたマツダが再び舞台に戻ってきたことになる。

正式名称は6e、中国市場ではEZ-6として知られる。発売当初から欧州のメディアや専門家の間で「EV市場では珍しいバランスの取れたデザインと性能を備えている」と高評価を受け、急速に注目を集めている。特に、EVにありがちな無個性なスタイリングから脱却した洗練された外観、後輪駆動プラットフォーム、さらにEREVラインナップまで網羅した戦略は、かつてないほど攻めている。

引用:TopElectricSUV
引用:TopElectricSUV

デザインはマツダ

技術は中国製

6eの第一印象は強烈だ。フラッシュドアハンドル、連続するテールランプ、シンプルなキャラクターラインに至るまで、KODOデザイン言語の最新版が凝縮されている。点灯時のみ形状が現れる上部グリルと、後部から自動展開する隠れスポイラーは、従来の中型セダン像を覆すギミックだ。車体サイズに余裕がありながらも過剰な装飾を避けた洗練された造形、そして前輪ではなく後輪駆動ベースという点は、走りを重視するマツダファンに大きな魅力となっている。一方、内装には中国製プラットフォームの痕跡が色濃い。14.6インチタッチスクリーン、10.2インチデジタルクラスター、AR HUDなどは奇瑞汽車傘下Deepalブランド「L07」と同一構成だ。仕上げは十分だが、マツダ独自の感性が薄いという指摘もある。

パワートレインはEVとEREVの2系統。EVモデルは68.8kWh LFPと80kWh NCMバッテリーを搭載し、WLTP基準の最大航続距離は約479kmと552km。最高出力は255馬力で、0-100km/h加速は7.6秒。EREVモデルは1.5Lガソリンエンジンと18.9kWhまたは28.4kWhバッテリーパックを組み合わせ、充電なしで最大1,300km走行できる。短時間で80%まで充電可能な急速充電能力も見逃せない。スペックを見るかぎり、EV普及層より合理的なプレミアム志向を狙った戦略的選択と言える。

引用:TopElectricSUV

不透明な米国市場進出

戦略的提携の重要性

現在、マツダ6eは欧州一部の国と中国市場でのみ販売されている。ドイツでは4万4,900ユーロ(約741万円)から、EREVモデルは中国で約285万円から購入可能だ。価格競争力は十分だが、一方米国市場進出の可能性はまだ不透明だ。北米市場でマツダ6の知名度が残っているため、認証手続きと採算性の条件さえ整えば、進出の可能性は十分にある。

特に、後輪駆動のEVセダンへの需要が高まっていることを考えると、輸入業者との戦略的提携が実現すれば、導入も期待できる。マツダ・6eは高級EVセダンとしては比較的手頃な価格帯で、バランスの取れた商品性を備えている。マツダ初のミドルEVセダンという点で、ブランドの未来戦略を占う指標にもなり得るだろう。

山田雅彦
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

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