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シリコンバレーのIT業界、2024年アメリカ大統領選に向けた前例のない分裂…カマラ・ハリス対ドナルド・トランプの対決に向けた動き

川田翔平 アクセス  

引用=ロイター連合ニュース

過去には米民主党及び左派陣営を伝統的に支援してきた、カリフォルニア州シリコンバレーの実業家と投資家が、今年の米大統領選挙で激しい分裂を見せている。

現地業界では、大統領候補がカマラ・ハリス副大統領及びドナルド・トランプ前大統領の正面対決に確定したことで、IT業界の大物たちが異例の政治闘争を繰り広げるのではないかという懸念が出ている。

政党を追うシリコンバレーの「大物」たち、業界関係者を公然と非難

アメリカの、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は8月31日(現地時間)、シリコンバレーの「大物」たちが互いに公然と、相手陣営に立つ業界の仲間を攻撃しているとし、IT業界の分裂が深刻であると指摘した。

かつて熱心な民主党支持者として知られた、米ベンチャーキャピタル(VC)企業コスラベンチャーズのビノッド・コースラ最高経営者(CEO)は、8月25日にソーシャルメディアXに投稿し、無所属のロバート・ケネディ・ジュニア候補のトランプ支持を攻撃した。

これに対し、7月にトランプ支持を表明したテスラのイーロン・マスクCEOは返信し、「ビノッド、お願いだからトランプについて歪めないでくれ」と実名を挙げて非難した。

WSJはその他にも、米クラウドストレージサービス企業、Boxのアーロン・レヴィCEOが、米VC企業クラフトベンチャーズのデビッド・サックス創業者を非難したことを指摘した。民主党支持者であるレヴィ氏がトランプを支持するサックスに対し、風邪薬に酔っているかのようだと非難した。

シリコンバレー地域は伝統的に民主党の地盤であったが、ジョー・バイデン米大統領の就任以降、民主党政府離れが始まった。

WSJはトランプ前大統領を支持するIT業界の大物たちが、民主党政府の所得税と法人税の引き上げや、仮想資産規制に不満を持っていると指摘した。また、彼らは共和党のトランプ前大統領が勝利すれば、民主党政府がこれまで強化してきたM&A規制が緩和されることを期待している。

シリコンバレーでは、マスク氏やサックス氏の他にも米人工知能(AI)データ企業パランティア・テクノロジーズのピーター・ティール創業者や、米オンライン決済企業ライトスパークのデビッド・マーカスCEOも、トランプ前大統領の支持者として知られている。

引用=AFP連合ニュース

旧友にも指をさす、前例のない政治的な緊張感

この中で、マスク氏とティール氏は、過去に米決済企業ペイパルを共同創業した仲間で「ペイパルマフィア」と呼ばれている間柄だ。ペイパルの最高執行責任者であったサックス氏もペイパルマフィアの一員である。

ペイパルマフィアは1990年代後半、ペイパルの創業者及び初期メンバーらを指す用語で、彼らは後にペイパル売却資金で、YouTubeやLinkedInなどの複数のIT企業を設立し、シリコンバレーの礎を築いた。

ペイパルマフィアの中でソーシャルメディアLinkedInを設立したリード・ギャレット・ホフマン氏は、熱烈な民主党支持者である。マスク氏とサックス氏は7月に、トランプ前大統領暗殺未遂事件の後、Xを通じて旧友であったホフマン氏と口論を繰り広げた。

彼らの対立は11月の米大統領選が二強構図に固まるにつれ、さらに激化した。トランプ氏は暗殺未遂事件の後、支持率を引き上げ、8月にはケネディ候補との候補統一に成功した。

一方、民主党は8月に大統領候補を、バイデン大統領からハリス副大統領に変更した。7月31日、シリコンバレーのVC投資家及び創業者約200名は「カマラ・ハリスのためのVC」というウェブサイトに、ハリス副大統領を支持する共同声明を出した。

WSJはペイパルマフィアの他にも、複数のVC投資家が、8月に入ってから支持政党に応じて互いに攻撃しあっていると指摘した。特に環境産業に身を置くIT業界関係者は、化石燃料を推進するトランプ前大統領側に回った仲間たちに憤慨している。

過去に民主党陣営の広報担当を務めたサム・シンガー氏はWSJを通じて「現在シリコンバレーは過去に共に働いていた人たちが2つの陣営に対立し、非常に緊張が高まっている状態だ」と述べた。

続けて「異例の状況だ」と説明した。シリコンバレーの民主党支持組織「テック4カマラ」のエダ・コリンズ・コールマン共同創立者は「我々は前例のない二極化を目撃している」と懸念を表明した。

川田翔平
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

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