メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

60歳を過ぎても現役!高齢化社会に対応した新たな人事制度の導入、定年後も活躍するベテラン職員の力

川田翔平 アクセス  

引用=Shutterstook

今年61歳の原田茂さんは13日早朝、青森県平川市農業委員会の事務所に出勤している。建設部門で5年間部門長を務めた後、60歳で定年退職したが、「調整官」という新たな役職で再び働いている。

市民が農業補助金の相談に訪れると、原田さんは図表を広げ、落ち着いて説明を始める。その説明は単なる書類の内容を伝えるだけではなく、補助金の申請過程で見落としがちなポイントや手続きの要点までを含む。

若手職員が予算配分基準について尋ねると、原田さんはすぐに必要書類を探し出して一緒に確認し、職員が見落としやすい細部を指摘して業務を効率的に処理するノウハウまで伝授する。

わが国は高齢化による熟練人材不足問題の解決策として、定年退職者と中途採用人材を積極的に活用する新たな人事制度を導入している。地方公共機関は超高齢化社会に対応するため大規模な人事改革を実施し、高齢者の再教育・活用方式の採用拡大を加速させている。

特に原田さんのように一度退職した経験豊富なベテランが現場に復帰し、若手職員の成長を支援するメンター役を果たすシステムが定着しつつあると評価されている。

■ノウハウは消えない

平川市は2006年、3つの町村の合併により設立された。当時の職員数は約500人だったが、高齢職員の退職が重なり、2023年には300人まで減少した。

しかし、大きくなった組織の管理職は、20%から40%以上に増加した一方、実務を担当する部・課長の数は60%から40%に減少し、業務に支障をきたしている。若手社員の割合は相対的に増加し、中堅以上の割合は減少したため、ベテランの役割が急務となっている。

この背景から、平川市は今年から60歳の定年を迎えるベテラン管理職のために3つの新たな職位、「調整官」(部長級)、「推進官」(参事級)、「専門官」(課長級)を新設した。現行制度上、60歳以上は管理職になれないため、これらの職位は退職後も高齢職員が既存の職務経験を活かし、組織に貢献できるよう設計された。原田さんのように長年の経験を持つ職員が実務支援だけでなく、後進の育成にも注力できることが特徴だ。これら3つの職位は、組織内で発生する実務的な問題を解決する一種の「管理スペシャリスト」である。

超高齢化社会では、人材の損失を最小限に抑え、ノウハウを組織に継承することが最重要課題だ。平川市総務課の関係者は「制度上は退職者を課長や課長補佐に任命できるが、新たな職位を設けることで若手職員の昇進を妨げず、熟練した経験を組織に残すシステムだ」と説明した。

プログラム初年度の今年は原田さんの1名からスタートした。市は来年から各職位に2~3名を補充する計画だ。

■50代の退職?まだ現役だ

都道府県と政令指定都市(人口50万人以上の大都市)は、高齢化問題だけでなく世代間の不均衡を解決するため、中途採用を拡大している。

日本経済新聞によると、今年7月までの都道府県と政令市の中途採用者数は2,489名で、前年比8.4%増加した。半数以上の23都道府県と政令市の7割に当たる14市が採用を増やした。

中でも東京都は、今年4月までに最多の326名の民間経験者を中途採用し、組織の多様性と専門性を高めた。続いて北海道が115名、兵庫県が90名、神奈川県が87名を採用した。政令市では名古屋市が最多の107名、横浜市が93名だった。

横浜市は民間企業でよく使用される適性検査を導入し、経験者が公共機関により適応しやすくする措置を講じた。採用回数も年2回に増やし、社会経験のある人材を積極的に誘致している。

三重県は他の自治体出身の退職者だけでなく、民間及び中央政府出身の人材にも中途採用の門戸を開いている。宮城県も予想以上に退職者が発生したことで中途採用を増やし、組織の安定性を高めている。

日経は「退職者を再雇用する自治体の数は、今後も増加する見込みだ。試行錯誤はしばらく続くが、組織の人材不足問題を解決する新たな方法として注目されている」と報じた。

川田翔平
CP-2023-0328@fastviewkorea.com

コメント0

300

コメント0

[ニュース] ランキング

  • 昼間にビール飲んだら約5万円罰金!?タイの新飲酒ルールに日本人旅行者が騒然
  • 「満足した?」と演技で誘導…ミャンマー人女性、加害者をSNSで釣り上げて即逮捕!
  • 「報われるのは一部だけ?」、米国43日閉鎖で無給勤務の空港職員に1万ドル支給めぐり物議
  • 中国の特許180万件、米国の3倍超で欧州にも広がる“距離”
  • EUと米裁判の挟み撃ち…Appleが守り続けた“30%モデル”が崩れ始めた
  • 「米国まで協力!?」ロシア、中国依存脱却へ本格始動…レアアース覇権争いに参戦

こんな記事も読まれています

  • 300万ドル超“ピンク御殿”誕生、車庫ごとブランド化する“異次元センス”が話題沸騰
  • 量産ラインから白い獣が出た、テメラリオ公開にざわつく
  • 車の下が濡れてるだけ…と思いきや“重大故障の前兆”
  • 「車が“まっすぐ走れない”」、米国で広がる不安、揺れるハンドルに批判殺到
  • 「死ぬ直前にライオンに襲われていた」冷凍マンモスのRNAが語る“最後の瞬間”が生々しすぎる!
  • 「満足した?」と演技で誘導…ミャンマー人女性、加害者をSNSで釣り上げて即逮捕!
  • 妻は冷凍保存しておきながら愛人とラブラブ…「これもうSFじゃなくて単なる節操なし」
  • 「報われるのは一部だけ?」、米国43日閉鎖で無給勤務の空港職員に1万ドル支給めぐり物議

こんな記事も読まれています

  • 300万ドル超“ピンク御殿”誕生、車庫ごとブランド化する“異次元センス”が話題沸騰
  • 量産ラインから白い獣が出た、テメラリオ公開にざわつく
  • 車の下が濡れてるだけ…と思いきや“重大故障の前兆”
  • 「車が“まっすぐ走れない”」、米国で広がる不安、揺れるハンドルに批判殺到
  • 「死ぬ直前にライオンに襲われていた」冷凍マンモスのRNAが語る“最後の瞬間”が生々しすぎる!
  • 「満足した?」と演技で誘導…ミャンマー人女性、加害者をSNSで釣り上げて即逮捕!
  • 妻は冷凍保存しておきながら愛人とラブラブ…「これもうSFじゃなくて単なる節操なし」
  • 「報われるのは一部だけ?」、米国43日閉鎖で無給勤務の空港職員に1万ドル支給めぐり物議

おすすめニュース

  • 1
    『BOYS II PLANET』出演練習生も!ジェジュンプロデュースの新ボーイズグループに期待

    エンタメ 

  • 2
    1年9か月ぶり日本新曲で初音ミクとコラボ! IZ*ONE出身歌手YENA、最新シングルに期待高まる

    エンタメ 

  • 3
    “音信不通騒動”を起こした俳優がSNSで心境を率直告白「全て自分の責任」…心の整理を経て新たな出発

    エンタメ 

  • 4
    身長217cmのチェ・ホンマン、221cmの長身バスケスターと遭遇「ちょっと気まずかった」

    エンタメ 

  • 5
    「可愛すぎ!」AKMU・スヒョン、ダイエット成功?努力の結晶ボディにファンも絶賛

    エンタメ 

話題

  • 1
    また被害…BTSジョングク自宅に50代の日本人女が侵入未遂 再発防止策が課題に

    エンタメ 

  • 2
    【けんか腰】北朝鮮代表、日本戦握手で“拳打ち下ろし”!暴力行為連発に非難集中

    スポーツ 

  • 3
    大手芸能プロダクション幹部が泥酔状態の女性に性的暴行…被害者は後遺症で失明

    エンタメ 

  • 4
    サッカー界のスター ソン・フンミン、恐喝未遂事件の公判に出廷…20代女が妊娠を装い金銭を要求

    エンタメ 

  • 5
    元プロ野球選手キム・ビョンヒョン、噂の“借金30億説”を自ら釈明「現金で購入して借金なし」

    エンタメ 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]