メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

中国の人工太陽、太陽の3倍の熱さを17分間維持!世界記録更新の舞台裏

梶原圭介 アクセス  

引用:Newsis
引用:Newsis

中国の科学者らが、太陽の3倍熱い「人工太陽」を開発したと、国営新華社通信および香港紙サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が21日に報じた。

報道によると「無限かつ低コストでエネルギーを生産できる核融合炉の建設を目指す中国の科学者らが、1066秒間にわたり摂氏1億度を超える持続的なプラズマ温度を達成した」と伝え、「これは世界記録である」と述べた。安徽省合肥市(アンク省ゴウヒ市)にある「プラズマ物理研究所」が20日、「実験高度超伝導トカマク(EAST)」、通称「人工太陽」と呼ばれる施設で、この記録を達成した。この記録は、EASTが2023年4月に樹立した403秒の既存記録を上回るものだ。

研究者らは、核融合炉の実用化に向けた重要な段階とされる、中国の「人工太陽」プロジェクトの実験装置に関するテストを進めている。宋雲涛所長は「自己持続型プラズマを実現し、核融合発電所が継続的に電力を生産できるようにするには、核融合装置が数千秒間安定した状態で、非常に効率的に作動する必要がある」と述べた。科学者らによると、地球上で実用可能な核融合を達成するには、太陽よりも温度が高いプラズマが必要だという。

太陽の中心部の温度は、摂氏約1,500万度とされている。宋所長は「1億度と1,000秒の壁を突破したことは、将来の核融合発電所の運転環境をシミュレーションできる我々の能力を証明したものだ」と評価した。核融合とは、軽い原子核をより重い原子核に融合させ、その過程で莫大なエネルギーを放出する反応である。これは、太陽や他の恒星がエネルギーを供給する際に起きる反応と同じで、宇宙で最も基本的なエネルギー源の一つだ。

従来のエネルギー源とは異なり、核融合は豊富な原料を使用し、温室効果ガスを排出しないため、人類のエネルギー問題を解決する最も有望な選択肢の1つとされている。しかし、太陽内部の条件を再現することは、依然として大きな課題だ。核融合装置は、プラズマ(非常に高温で、電気的に帯電した物質の状態)を摂氏1億度以上に加熱し、核融合反応を引き起こすのに十分な時間維持しなければならない。

SCMPによると、トカマクは現在科学者らが研究している核融合技術の最先端にあるという。このドーナツ型の装置は、強力な磁場を使ってプラズマを閉じ込め、極限の温度まで加熱する。2006年に完成したEASTは、核融合研究のための世界最高水準のプラットフォームの1つで、これまでに15万回以上のプラズマ実験が行われてきた。研究チームは、一連の実験を通じて、プラズマ運転時間を30秒から1,066秒まで延長した。

中国メディアの報道によると、中国の次世代「人工太陽」プロジェクトである中国核融合工学実験炉(CFETR)を研究する科学者らは、エンジニアリング設計段階を完了しており、この施設は2035年までに稼働を開始する予定だ。

梶原圭介
CP-2023-0188@fastviewkorea.com

コメント0

300

コメント0

[ニュース] ランキング

  • 「顔は好かないが、プーチンと会わねば」ゼレンスキー、プーチンとの“直接会談”で和平模索
  • 「また暴走か?」マスク氏、英国の極右集会で政権交代呼びかけ...“テスラ不買運動”再燃で株価急落の懸念!
  • 【疑問】テスラ、独グリュンハイデ工場で生産拡大を計画…販売半減も「全供給市場で前向きな兆し」と強調
  • 「見えない爆撃機」B-21レイダー2号機が試験飛行!米空軍、100機体制で北朝鮮・中国への抑止力強化へ
  • 【惨劇】イスラエル軍のイエメン空爆で記者26人含む46人死亡、165人負傷…フーシ派「報復は必至」
  • 米国の「日本のように数千億ドル権限を渡せ」との要求を韓国が拒否! 自動車関税25%継続も立場を貫いた理由は?

こんな記事も読まれています

  • 【新型SUV】ポルシェ「Octan S」公開…マカン上位に投入される戦略的モデル、最大560ps&PHEVを採用
  • 【新コンセプト】GMCハマーHEVピーク…2ドアSUVでラングラー&ブロンコに挑戦、未来志向デザインにSNS熱狂
  • レクサス新型「IS」、3度目のマイナーチェンジを実施…大型グリルと最新安全技術で進化
  • 「新型T-ロック」フォルクスワーゲン、8年ぶり全面刷新でグループ初のフルハイブリッドを搭載
  • 「戦争拡大のシグナルか」…ロシア自爆ドローン、ルーマニア領空を侵犯!F-16緊急発進、NATO正面衝突の危機
  • 「アメリカ・ファースト」のはずが自縄自縛!トランプ氏、“反移民強硬路線”が経済問題と衝突し迷走か
  • 「目の前にいたのに…」彼女がアンカー起用されなかった“屈辱の真相”
  • 「安全点検済みのはずが…」SEVENTEENライブで予期せぬ花火事故発生

こんな記事も読まれています

  • 【新型SUV】ポルシェ「Octan S」公開…マカン上位に投入される戦略的モデル、最大560ps&PHEVを採用
  • 【新コンセプト】GMCハマーHEVピーク…2ドアSUVでラングラー&ブロンコに挑戦、未来志向デザインにSNS熱狂
  • レクサス新型「IS」、3度目のマイナーチェンジを実施…大型グリルと最新安全技術で進化
  • 「新型T-ロック」フォルクスワーゲン、8年ぶり全面刷新でグループ初のフルハイブリッドを搭載
  • 「戦争拡大のシグナルか」…ロシア自爆ドローン、ルーマニア領空を侵犯!F-16緊急発進、NATO正面衝突の危機
  • 「アメリカ・ファースト」のはずが自縄自縛!トランプ氏、“反移民強硬路線”が経済問題と衝突し迷走か
  • 「目の前にいたのに…」彼女がアンカー起用されなかった“屈辱の真相”
  • 「安全点検済みのはずが…」SEVENTEENライブで予期せぬ花火事故発生

おすすめニュース

  • 1
    【奇行】午後の公園にゴキブリ数十匹をばらまいた女…SNSで炎上、公衆衛生に大論争

    トレンド 

  • 2
    「火星内部の隠された真実を暴く!」最新研究が突き止めた“45億年前の惑星大衝突”の破片…内部は均質な層ではなかった

    トレンド 

  • 3
    【NASA発表】火星で“微生物の痕跡”発見!35億年前の湖に潜在的生命の証拠か

    トレンド 

  • 4
    「遺体から精子採取」…銃撃で殉職した記者、2年後に“父親”に!婚約者が代理母出産で妊娠報告

    トレンド 

  • 5
    木の下敷きになった子犬を救った野生のクマ…直後に明らかになった衝撃の事実とは?

    フォトニュース 

話題

  • 1
    「果物の食べ過ぎでダウン!?」担架で病院に運ばれた“トルコのクマ・オカン”の顛末

    トレンド 

  • 2
    午前2時に野生の象が襲来!鉄門を壊し米50キロを爆食い…住民は「日常茶飯事」

    トレンド 

  • 3
    キノコ製カヤックで42キロの海を横断!? 15メートルのシロナガスクジラがまさかの“伴走”

    トレンド 

  • 4
    不倫相手と同じヴィラに!? 離婚した夫、元妻と娘の“真下の階”に引っ越して大波紋

    トレンド 

  • 5
    「空も電気車時代」に突入!破産リリウム施設を継承した独ベリディオンが新型e航空機を加速開発

    フォトニュース