19.4 C
Tokyo
2025年05月12日月曜日
ホームニュース中国当局が戦々恐々…中国で暴走する「クレカ金投資」に銀行が緊急ブレーキ

中国当局が戦々恐々…中国で暴走する「クレカ金投資」に銀行が緊急ブレーキ

中国で「金投資」ブーム拡大 銀行、クレカ現金化取引に規制

引用:ニューシス
引用:ニューシス

中国の市中銀行が最近の「金投資」ブームに対し、クレジットカードのキャッシングを通じた取引に制限を設けたと、現地の官営メディアが11日に報じた。

中国経済日報によれば、最近金価格が高水準で推移し、最高値を何度も更新している状況において、高収益を狙った一部の投資家がクレジットカードのキャッシングや消費者ローンを利用して金の売買による裁定取引を行っているという。

こうした無分別な投資行為に対応する形で、興業銀行、交通銀行、江蘇銀行、広発銀行など複数の銀行が、クレジットカード資金を金や株式などの投資商品に使用することを禁止する通知を相次いで発表している。違反した場合は資金管理上の規制措置が講じられるとされる。

銀行側は、クレジットカード保有者がキャッシングで引き出した資金を用いて金を購入する行為は、カード利用規定に反するだけでなく、資金リスクを伴うと警告している。

金価格の変動によって損失が生じた場合、借入金に対する手数料や利息の負担が増す上、信用記録に悪影響を与える恐れがある。また銀行は、与信限度額の引き下げや繰上返済の要求などを行う権利を有していると指摘されている。

中国の金融当局もクレジットカードの規制を強化している。中国人民銀行によると、2023年末時点で国内の銀行カード総数は99億1300万枚であり、そのうちクレジットカードおよびデビット兼用カードは前年比5.14%減の7億2700万枚であった。クレジットカードの6カ月以上の延滞額は総額1,239億6,400万元(約2兆4,900億円)で、前年比26%増となっている。

経済日報は、クレジットカードの発行枚数が減少する一方で延滞額が増加している現状から、各銀行が「不良債権リスク」の管理に一段と注力していると伝えている。

コメントを書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください

モバイルバージョンを終了