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2025年05月13日火曜日
ホームニュース金正恩が1週間で3回も視察!ウクライナ戦争で威力発揮の多連装ロケット砲を強化、対南攻撃兵器の性能改善か

金正恩が1週間で3回も視察!ウクライナ戦争で威力発揮の多連装ロケット砲を強化、対南攻撃兵器の性能改善か

北朝鮮の金正恩総書記が1週間で3回、ロシア・ウクライナ戦争で威力を発揮した600㎜多連装ロケット砲(KN-25)の生産現場及び実射撃訓練を直接視察(写真)し、力を入れている。ウクライナ戦で明らかになった技術的課題を改善し、対南攻撃兵器を強化しようとする試みと見られる。ロシアへの追加軍事支援のための事前点検という見方も出ている。

朝鮮中央通信は9日、金総書記が前日、東部前線部隊の長距離砲・ミサイルシステム合同打撃訓練を直接指導し、「戦争抑止戦略と戦争遂行のあらゆる面で核戦力の中核的役割を絶えず高めなければならない」と述べたと伝えた。金総書記は4日に公開された戦車工場の視察で600㎜多連装ロケット砲の移動式発射台を、7日に公開した弾薬工場視察ではロケット砲発射管を点検した。韓国政党「国民の力」のユ・ヨンウォン議員は「金総書記が1週間で3回も直接視察するのは異例で、ロシアへの軍事支援のための事前点検の可能性が高い」と分析した。

8日の総合打撃訓練には600㎜多連装ロケット砲とKN-23を指す戦術弾道ミサイル「火星砲-11カ型(KN-23)」が動員された。北朝鮮は通常「超大型ロケット砲」と呼んでいたKN-25を、今回は多連装ロケット砲と呼称した。韓国統一研究院の首席研究員、ホン・ミン氏は「『超大型ロケット砲』という名称が多連装能力と長距離打撃という兵器システムの核心能力を表現するには不適切だと判断し、名称を変更したのだろう」と解釈した。

北朝鮮が実戦経験を基にKN-23・25兵器システムの性能改善実験と「核のトリガー」運用熟達訓練を並行して行い、韓国型ミサイル防衛システム(KAMD)と在韓米軍ミサイル防衛網(MD)を無力化しようとする意図とも解釈されている。

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