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2025年05月13日火曜日
ホームニュース憲政史上前例なし!内乱首謀容疑のユン前大統領、初のフォトライン登場で沈黙貫く法廷シーン

憲政史上前例なし!内乱首謀容疑のユン前大統領、初のフォトライン登場で沈黙貫く法廷シーン

引用:YouTube「KBS NEWS」
引用:YouTube「KBS NEWS」

韓国のユン・ソンニョル前大統領が内乱首謀容疑で起訴された中、12日午前、初めて地上の出入口から裁判所に姿を現した。ソウル中央地裁の刑事和解25部で審理されるこの事件は、この日第3回公判を迎え、ユン前大統領は午前9時45分頃にソウル中央地裁に到着した。

今回の出廷は、前回の第1回、第2回公判時に地下駐車場を利用していたのとは異なり、初めてフォトラインが設置された地上の出入口を選んだ点で注目を集めた。ユン前大統領は数十人の報道陣が集まる中、裁判所の正門前に姿を現し、表情を変えることなく法廷へ向かった。

フォトラインに立つユン前大統領に対し、記者団は「軍事政権以降、戒厳令を宣言した初の大統領だが、依然として自由民主主義者だと考えているか」などの鋭い質問を投げかけたが、彼は一切答えなかった。何も発言せず、厳しい表情で法廷に入った。

ユン前大統領は退任後、憲政史上前例のない「内乱首謀」容疑で刑事裁判にかけられている。主な容疑は、在任中に戒厳令の宣言を計画したり、これを通じて政局をコントロールしようとした疑いに基づくもので、検察はこれについて組織的な内乱予備陰謀が存在したと見て起訴を決定した。

引用:YouTube「KBS NEWS」
引用:YouTube「KBS NEWS」

これまでユン前大統領側はこの容疑について「政治的報復」だとして強く反発しており、公判中も沈黙を貫いてきた。しかし、今回地上のフォトラインを通過して姿を現したことは、世論とメディアの関心を意識した戦略的判断とも解釈できる。

これまでの公判では、軍首脳部の会議録、青瓦台の非公開文書、当時の国家危機管理センターの報告内容などが証拠として提出されている。法曹界では内乱予備陰謀に該当するかどうかが争点になると見ており、今回の第3回公判でも被告人質問よりも関連証拠の検討と証人採用手続きが中心になる見通しだ。

ユン前大統領の出廷は、今後の裁判の展開や政治的波紋にも少なからぬ影響を与えると見られる。政界はこれを巡って激しい反応を示しており、与野党間の対立はさらに激化している。この日、裁判所前には支持者と反対派のデモ隊が同時に集結し、激しい言葉の応酬や小競り合いも見られた。

一方、裁判所はこの日の手続き後、次回の公判日程を調整する予定で、ユン前大統領の具体的な陳述の有無や証人尋問の日程が本格的に検討される見通しだ。

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