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2025年05月18日日曜日
ホームニュース再び忍び寄る「コロナの影」…香港で陽性率13%超え、子ども病棟は満床に アジア全域で警戒レベル上昇中

再び忍び寄る「コロナの影」…香港で陽性率13%超え、子ども病棟は満床に アジア全域で警戒レベル上昇中

香港や中国本土で新型コロナウイルス感染症の拡大が再び懸念されている。香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)など中華圏の複数メディアが5月17日、一斉に報じた。

 

引用:The NEW YORKER 100
引用:The NEW YORKER 100

香港の保健当局によると、過去4週間でコロナ関連の死亡者は30人に達した。この間、重症化した成人患者81人のうち約40%が命を落としており、陽性率も先月(4月)6日〜12日の6.21%から、今月4日〜10日には13.66%へと急上昇。1年ぶりの高水準となっている。

SCMPの取材に応じた香港の公立病院小児感染症病棟の責任者は「子どもの感染者数が急増している」と明かし、「以前は患者がほとんどいなかったが、現在はワクチン未接種の幼い子どもで病棟が埋まっている」と語った。

そのうち一部の子どもは症状が軽いものの、「2〜3日間にわたって39度を超える高熱が続くケースもある」とし、ワクチン接種の必要性を強調している。

また、香港の人気歌手陳奕迅(Eason Chan)は中国版X「微博(ウェイボー)」を通じ、自身の感染を報告。週末に台湾・高雄で開催予定だったコンサートの中止を発表した。

 

引用:Getty Images
引用:Getty Images

中国本土やシンガポールでも感染拡大の兆し

香港紙・星島日報によれば、中国本土でも4月以降、複数の地域でコロナ感染の増加傾向が確認されている。

中国疾病予防管理センターの5月8日の発表によると、コロナ陽性率は3月30日〜4月6日の7.5%から、5月4日〜10日には16.2%へと上昇した。

西安交通大学第二附属病院の湯双随(タン・シュアンシュイ)感染内科主任によれば、「直近2週間の新規感染者数は、以前のほぼ2倍に増加した」という。ただし「現時点では大規模流行には至っておらず、依然として制御可能な範囲内にある」と付け加えた。

感染拡大の兆しはシンガポールにも及んでいる。今月、約1年ぶりに感染統計が更新され、注目が集まった。シンガポール保健省によると、4月27日〜5月3日の1週間における推定感染者数は1万4200人で、前週比28%増加。入院患者数も同期間に30%増えた。

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