
フランスの小さな村で、隣人を殺害した上、遺体の一部を調理するという事件が発生し、人々に大きな衝撃を与えている。
19日(現地時間)イギリスの「デイリー・メール」やアメリカの「ニューヨーク・ポスト」など複数の海外メディアは、フランス南部アヴェロン県でレストランを経営する男Aが、2023年に隣人のB氏を殺害し、遺体を損壊、その一部を野菜シチューにして調理していたと自白した内容を報じた。
Aは当時の共犯者であるCと共にB氏の自宅に侵入し、彼を縛り、口を塞いだうえで家の中を物色していた。しかし、この過程でB氏が窒息死したため、犯行の隠蔽を図って遺体を切断したという。なお、Aはレストランを開業する前に精肉店を経営していたことも判明した。
Aは、遺体の一部を焼却し、他の部位は周辺地域や被害者のバンの中にばら撒いて隠したとされている。残る一部については「ネパールで学んだ宗教儀式」に従い、野菜と一緒に煮込んで料理したと供述した。遺体の腐敗臭を隠すためでもあったと説明したAは、取り調べの際、担当捜査官に対し「これから話す内容は本当に恐ろしいことだ」と警告したという。
この事件が発覚したのは、被害者B氏の娘が父の失踪届を出したことがきっかけだった。普段ほとんどメッセージを送ってこなかった父親から、奇妙な文面のメッセージが届き、それを不審に思った娘が警察に通報した。捜査に乗り出した警察は、盗まれたB氏のバンの中でAとCを発見した。車内からはB氏の遺体の一部と血痕が見つかったとされている。
また、共犯とされる25歳の墓地管理人も、遺体遺棄の容疑で起訴された。彼は「Aから『肉が骨から剥がれ落ちるまで煮ろ』と指示された」と証言している。
Aは容疑を認めており、犯行当時はアルコールと大麻の影響下にあり、強盗目的だったと主張している。一方、共に逮捕されたCは犯行への関与を否認し、無実を主張しているという。裁判所は、誘拐、殺人、遺体損壊および遺棄などの容疑で起訴された3人に対し、5月22日に最終判決を下す予定だと伝えられた。