自宅前に投げた手榴弾は不発
再び拾い上げた瞬間に爆発、即死

元交際相手に復縁を拒まれた男性が激高し、手榴弾を投げて自ら爆死する事件が発生した。
今月25日(現地時間)、タイの現地メディア「3PlusNews」などによると、同日午前7時27分頃、タイ南部のスラートターニー県で大きな爆発音がしたとの通報を受け、警察が現場に急行したという。
現場で、1人の死亡者と4人の負傷者が確認された。死亡したのは35歳の男性、スラポン・トンナク氏で、発見時には血を流して倒れていたという。
爆発が起きた現場は、死亡したスラポン氏の元交際相手A氏の自宅だった。当日の朝、スラポン氏はA氏に復縁を求めたが拒否され、その後、ハサミを持ち出し「刺してやる」と暴れたことが分かった。
目撃者によると、近隣住民が彼を制止しようとすると、スラポン氏は車から手榴弾を取り出してきたという。
スラポン氏は安全ピンを抜いた手榴弾をA氏宅の前に投げたが不発に終わり、再び拾い上げて投げようとした瞬間、爆発して即死した。A氏は家の中に避難していたため無事だったが、近くにいたA氏の親族らが負傷した。
またスラポン氏の車を調べたところ、車内からは500g以上の違法薬物が発見されたという。
スラポン氏は2020年に麻薬関連の容疑で5カ月間服役していた経歴があり、警察は、スラポン氏が手榴弾をどのように入手したのかについて調べを進めている。