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「特定の国を念頭に置いてない」は建前?中国海軍が西太平洋で史上初の双空母訓練、米軍阻止計画の第2段階突入

梶原圭介 アクセス  

海軍当局がSNSで写真を公開

引用:X@ChinaNavy
引用:X@ChinaNavy

中国海軍当局は西太平洋海域で初めて空母を動員した合同編隊訓練を実施したことを公式に認めた。

11日付の環球時報は、中国海軍のワン・シュエモン報道官(大佐)が10日、公式SNSで「最近、中国海軍の空母『遼寧』と『山東』の編隊が西太平洋などの海域で訓練を実施し、部隊の遠海防衛および統合作戦能力を検証した」と述べ、空母の写真などを公開したと報じた。

ワン報道官は「今回の訓練は年間計画に基づく定例訓練で、任務遂行能力を継続的に向上させるためのものだ」とし、「特定の国や目標を念頭に置いたものではない」と強調した。

環球時報は軍事専門家の話として、「今回の訓練は中国海軍の空母2隻が西太平洋で初めて実施した双空母編隊訓練だ」と伝えた。

今回、中国海軍が合同訓練を行った西太平洋海域は「第2列島線」の外側の領域だ。中国海軍は太平洋の島々を結ぶ仮想の線(列島線)で作戦区域を設定しており、伊豆半島-グアム-サイパン-インドネシアを結ぶ島々を第2列島線と呼んでいる。台湾などの地域で有事が発生した際には、米海軍を第2列島線内で阻止する計画を持っているとされる。

第2列島線を越えた西太平洋進出を認めたことは、中国海軍が防衛的姿勢から一歩進み、米海軍が支配する太平洋で影響力を行使できることを誇示するものだと解釈できる。

中国海軍による今回の双空母合同訓練の公開は、日本が自国の排他的経済水域(EEZ)内に中国海軍が進入した事実を明らかにした後に行われた。

防衛省は海上自衛隊が7日、南鳥島から南西300kmの自国EEZ内で、中国の空母遼寧と駆逐艦3隻など中国艦艇4隻が航行しているのを確認したと発表した。NHKは9日、中国海軍が日本のEEZ内で訓練を行ったのは初めてだと伝えた。

遼寧は翌8日、南鳥島と硫黄島の間の公海上に移動し、そこで艦載機とヘリコプターの離着陸訓練を実施した。時事通信は第2列島線海域で中国海軍がこれほど広範囲に活動したのは初めてだと指摘した。

中国海軍の活動範囲拡大への懸念に対し、林芳正官房長官は中国側に日本の立場を伝達したうえで、「引き続き(中国の)関連動向を注視し、我が国周辺海域での警戒・監視活動に万全を期す」と強調した。

中国外交部のリン・ジエン報道官はこの件に関する定例記者会見で「中国の軍艦が関連海域で活動することは国際法と国際慣行に合致する」と述べ、「中国は一貫して防御的な国防政策を堅持しており、日本側にはこれを客観的に見てほしい」と語った。

中国海軍は米海軍の作戦海域でもある西太平洋海域へ活動範囲を拡大している。今年2月には中国海軍の艦船が異例にもオーストラリア・ニュージーランド近海で実弾射撃訓練を実施した。

中国は遼寧と山東に加え、3隻目の空母である「福建」が海上試験中で、4隻目の空母を建造中だ。

梶原圭介
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

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