
中国の国営メディアが、自国がまもなく3隻の空母を保有する時代に入ると報じ、中国の3隻目となる空母・福建艦の正式就役が間近に迫っているとの見方が強まっている。
中国中央テレビ(CCTV)は14日、「遼寧艦、山東艦、福建艦など3隻の空母の同時運用時代が近づいており、これは中国の海洋権益保護において重大な転換点」と伝えた。
中国軍事評論家のウェイ・ドンシュ氏はCCTVに出演し、「3空母作戦体系は中国の海洋防衛能力を全面的に向上させるだろう。空母3隻は交代で配置可能となり、いつでも戦略的予備戦力を維持できるようになる」と説明した。
今回の報道は福建艦進水3周年を迎えて出されたという点でより注目される。福建艦は2022年6月17日に進水し、今年5月1日に初の海上試験に突入した後、現在まで計8回の試験航行を完了した。
福建艦は中国初の空母遼寧艦と2番目の空母山東艦と同様に通常推進方式だが、中国空母初のカタパルト(射出装置)を搭載したのが特徴だ。カタパルトシステムは艦載機の離着陸効率を最大化できる装置で、戦闘効率の面で、従来のスキージャンプ方式より優れていると評価されている。
山東艦は14か月間10回、遼寧艦は19か月間9回の海上試験を経たが、福建艦の試験航行のペースは従来よりも速く、注目を集めている。
一方、中国は最近西太平洋海域で遼寧艦と山東艦2隻を同時に投入し、初の「2空母共同作戦」を実施した。中国外務省は該当訓練が自国の主権に基づく正当な行動だと、繰り返し強調した。