
イラン軍参謀総長は17日(現地時間)、イスラエルのハイファとテルアビブの住民に対し、「報復作戦」が間もなく実行されるとして避難を呼びかけた。イスラエル軍は現在、イランのミサイルがイスラエルに向けて飛来中だと発表した。
イランの国営メディアが公開した映像メッセージで、アブドルラヒム・ムサビ参謀総長は、これまでのミサイル攻撃はイスラエルの戦力を弱体化させるための警告に過ぎなかったと述べた。ムサビ総長は続けて「近く報復作戦が開始される」と警告した。イラン軍の指導部と科学者らが「殉教」したことで、イラン軍はこの「報復作戦」を遂行する決意を固めたという。
イスラエル国防軍(IDF)は、現在イランからイスラエルに向けてミサイルが飛来中であることを確認した。CNNによると、イランが警告したイスラエル北部のハイファ地域を含む複数の地域で空襲警報が鳴っているという。
イスラエルは反撃に転じた。IDFのエフィ・デフリン報道官は同日夜のブリーフィングで、イスラエル空軍がイランのエスファハーンに向けて弾道ミサイルを照準しており、この攻撃で12か所が破壊されたと明らかにした。エスファハーンはイランの核施設が所在する地域である。
一方、国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシー事務局長はCNNに対し、イスラエルのイラン攻撃によりイランの核濃縮能力が「深刻に」後退したと述べた。ただし、能力を完全に喪失したわけではないと付け加えた。