
北朝鮮が、ロシアのドローン生産工場に労働者2万5,000人を派遣し、組立支援と操縦技術の習得を目指しているとの報道が出た。
NHKは19日、西側諸国とロシアの外交筋の情報として、北朝鮮がロシア中部タタールスタン共和国にあるドローン生産工場に労働者を派遣する計画を検討していると伝えた。
このドローン生産工場はタタールスタン内のアラブガ経済特区に位置しており、北朝鮮は計2万5,000人の労働者派遣を計画しているという。
NHKは、ウクライナ侵攻の長期化でドローン生産に注力するロシアと、軍事力強化を目指す北朝鮮の思惑が一致したと分析している。
今年2月、メディアは北朝鮮とロシアがドローンを共同開発し、今年から北朝鮮国内で量産を開始すると報じていた。
今回の北朝鮮の労働者派遣は、昨年6月に締結されたロシアとの包括的・戦略的パートナーシップ協定に基づく軍事協力の一環とみられる。
ウクライナの情報機関は、ロシアがイラン製のシャヘド136やロシア製のランセット、ガルピヤなど実戦で効果が実証された自爆ドローンの生産技術を北朝鮮に移転していると見ている。
実際、北朝鮮は昨年、金正恩朝鮮労働党総書記の指導の下、自爆ドローンの攻撃試験を実施したが、その際公開されたドローンは、ロシアのランセットと外見が酷似していた。