
米ノースカロライナ州で今月発生した小型機の墜落事故が、滑走路上の一匹のカメを避けようとしたことに起因していたことが分かった。これは米国家運輸安全委員会(NTSB)が発表した中間報告書で明らかになった。
事故が起きたのは今月3日午前11時45分ごろ。ノースカロライナ州のシュガーバレー空港に着陸しようとしていた4人乗り小型機「ユニバーサル・スティンソン108」が墜落し、操縦士と乗客1人が死亡、別の乗客1人が重傷を負った。
NTSBの報告によると、着陸態勢に入った機体に対し、管制塔の職員が「滑走路にカメがいる」と無線で伝達。操縦士は着陸後、右車輪を浮かせるような操作でカメを避けようとした。だがその直後、機体の両翼が前後に大きく揺れ、再び浮上。そのまま約75メートル先の森林に墜落し、機体は炎上した。
現在のところ、操縦士の回避操作が事故の直接的な原因だったかどうかは断定されていない。最終報告書の公表には今後1~2年かかる見込みだという。