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2025年06月23日月曜日
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【内部緊迫】ハメネイ師、暗殺に備え後継者候補を3人指名…国家存続を最優先に

イランの最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師が、自身が暗殺された場合に備え、後継者候補3名を指名したとの報道が伝えられた。

引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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21日(現地時間)、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は、ハメネイ師の「緊急時計画」に詳しい匿名のイラン当局者3人の話として、ハメネイ師は国家最高指導者を選出する聖職者機関「国家指導者選出評議会」に対し、自身が暗殺された場合、指名した3人の候補の中から速やかに後継者を任命するよう指示したと報じた。

通常、イランでは最高指導者の選出に数カ月を要するが、今回はイスラエルとの戦争という特殊な状況を考慮し、秩序ある迅速な権力移行が重視されたとされる。今回の候補には、ハメネイ師の息子モジュタバ・ハメネイ師は含まれていない。

現在、ハメネイ師はイスラエルの空爆を避けるため地下壕に潜伏しているとされる。イラン当局者によれば、ハメネイ師は自身が殺害される可能性を認識しており、その場合は「殉教」として受け入れる覚悟だという。

NYTは「ハメネイ師の地下壕への避難は、イスラエルとの戦争でテヘランが深刻な打撃を受けている証左だ。後継者の指名は、ハメネイ師と30年に及ぶ統治が不安定な局面にあることを端的に示している」と分析した。

米ジョンズ・ホプキンス大学のイラン専門家バリー・ナスル氏は「イランの最優先課題は国家の存続だ。すべての措置が実務的に進められている」と指摘した。

また、NYTはイラン指導部内で暗殺や侵入に対する懸念が広がっていると報じた。イラン最高国家安全保障会議は「敵と協力している者は22日午前0時までに当局に自首し、武器を返還して戻るよう求める。反逆行為が発覚した場合は死刑に処す」と警告した。

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