ロス・ヤング、フルスクリーンiPhone発売を2027年から2030年に変更
AppleがiPhone発売20周年に向けて画期的な新デザインを準備しているとの噂が加熱する中、その期待に水を差すような展望が浮上した。
米ITメディア『MacRumors』によると、著名なディスプレイアナリストであるロス・ヤング氏は自身のX(旧Twitter)にて「ディスプレイ下にFace IDと前面カメラを内蔵した『真のフルスクリーンiPhone』の登場は2030年になる」と予測。これまで2027年とされていたスケジュールから、実に3年も先送りされた形となる。
現在、ヤング氏は市場調査会社「カウンターポイント・リサーチ」の副社長としても知られており、Apple関連の予測精度の高さで一目置かれる存在だ。

そもそもフルスクリーンiPhoneの話題が注目されたのは、米『ブルームバーグ』の記者マーク・ガーマン氏の発言がきっかけ。彼は先月、「Appleはカットアウトのない20周年記念iPhoneを計画中」と明かし、さらに「ディスプレイの縁には極薄のベゼルを採用し、端まで全体が曲面ガラスで覆われるだろう」と述べていた。
つまり、ガーマン氏の見立てでは2027年には完全にベゼルレスかつフロントカメラも見えないiPhoneが登場するという筋書きだ。
しかし今回、ヤング氏が「2030年説」を打ち出したことで、両者の予測は大きく食い違うことに。MacRumorsも「ヤング氏の見通しを踏まえると、2027年モデルはフルスクリーンとは言い難い」と冷静に分析している。
20周年という節目を迎えるiPhoneだが、「完全体」としてのデビューは、まだしばらく先になるのかもしれない。
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