
トランプ米大統領は23日(現地時間)午前1時に休戦を宣言した数時間後、イスラエルがイランによる休戦違反を理由にテヘランを攻撃したことを受け、イスラエルに報復攻撃を控えるよう要請した。
シー・エヌ・ビー・シーの報道によると、トランプ大統領はイスラエルとイランの双方が発効からわずか数時間で休戦協定に違反したと指摘し、特にイスラエルへの不満を強調した。
オランダ・ハーグで開催される北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に向かう途中、記者団に対し「両国に不満だ。イランにも不満だが、イスラエルには特に不満だ」と語った。
トランプ大統領はこれに先立ち、自身のSNSに「イスラエルは爆撃を中止せよ」と投稿し、「重大な違反だ」と強調した。さらに「イスラエルは直ちにパイロットを帰国させよ」と述べ、「ドナルド・J・トランプ 米国大統領」という署名を添えて注意を喚起した。
休戦宣言から数時間後、イスラエルのカッツ国防相はイランが追加のミサイル攻撃を行い休戦を破ったと非難したが、イラン側はこれを否定した。
休戦の実現可能性、イランとイスラエルの参加姿勢、欧米諸国とテヘランの核協議再開の見通し、イランの濃縮ウラン供給の行方など、依然として多くの疑問が残されている。
トランプ大統領の警告にもかかわらず、イスラエルがイランへの攻撃を継続するかどうかは不明のままだ。
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