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2025年06月25日水曜日
ホームニュースIT・テックマスクの“10年の結晶”ロボタクシー、試験運行で急な車線変更や速度超過…安全性の質問には「企業秘密」で回答拒否?

マスクの“10年の結晶”ロボタクシー、試験運行で急な車線変更や速度超過…安全性の質問には「企業秘密」で回答拒否?

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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イーロン・マスク氏が率いる電気自動車メーカー・テスラが、完全自動運転による無人ロボタクシーのサービスを米テキサス州で開始したが、初日から大きなつまずきを見せている。

22日(現地時間)、テスラはテキサス州オースティンにて、ロボタクシー「モデルY」による有料サービス開始に向けた試験運行を開始した。マスク氏は同日、正式に事業の始動を宣言し、「10年間の努力の結晶だ」と述べた。

しかしその直後から、同車両による危険運転を指摘する通報や映像が相次いでSNS上に投稿され、米高速道路交通安全局(NHTSA)が事実確認に乗り出す事態となった。

ある映像では、左折専用レーンに入ったロボタクシーが判断に迷った末、急に右折し、反対車線に進入。クラクションが鳴り響く中、中央線を越えて慌てて元の車線に戻る様子が映っており、明確な交通違反との指摘が相次いでいる。

さらに別の映像では、制限速度を超過して走行する場面も確認されており、AI運転の判断基準に対する不安が広がっている。

NHTSAは以前から「視界が悪い道路環境下での安全性はどう確保されるのか」とテスラに照会していたが、同社は「商業的に価値のある企業秘密」として詳細の公開を拒否していた経緯がある。テスラは「これらの情報が他社の自動運転技術に悪用される恐れがある」と主張している。

しかし、実際の運行でのトラブルを受け、テスラやオースティン警察からは現時点でいかなる公式声明も発表されていない。安全性を強調してきた完全自動運転サービスが、現場での現実的課題に直面した形となっている。

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