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2025年06月30日月曜日
ホームニュース【麻薬王逮捕】「戒厳令の元凶」エクアドル最大カルテル首領、1年逃亡の末に身柄拘束!高級住宅地下バンカーにサッカー場まで完備

【麻薬王逮捕】「戒厳令の元凶」エクアドル最大カルテル首領、1年逃亡の末に身柄拘束!高級住宅地下バンカーにサッカー場まで完備

引用:VISTAZO
引用:VISTAZO

エクアドル最大の麻薬組織「ロス・チョネロス(Los Choneros)」の首領として知られるホセ・アドルフォ・マシアス・ビリャマル(Jose Adolfo Macias Villamar)容疑者が、脱獄から約1年ぶりに身柄を拘束された。

26日(現地時間)、英BBCなど海外メディアは「警察と軍が10時間にわたり合同作戦を展開したが、銃撃戦は発生しなかった」と報じた。マシアス容疑者は、エクアドル沿岸部の都市モンテレイ・マンテにある3階建ての高級住宅の地下バンカーで発見されたと伝えた。

通称「フィト(Fito)」の名で知られるマシアス容疑者は「麻薬王」と呼ばれ、2011年に殺人や麻薬密売などの罪で懲役34年の判決を受け服役していたが、2023年1月に脱獄した。即座に全国指名手配となり、100万ドル(約1億4,414万530円)の懸賞金がかけられていた。

服役中のマシアス容疑者は、刑務所内で他のギャングと「和平協定」の動画を撮影し外部に流したり、ギャングを美化する楽曲のミュージックビデオに出演したり、さらには刑務所内にプールを作るなど、極めて自由な生活を送っていたとされる。

2023年の大統領選挙期間中には、反ギャングを掲げていた候補フェルナンド・ビジャビセンシオ氏に対し脅迫メッセージを送り、同氏が銃撃され死亡した際には背後関係として疑われていた。

エクアドルは、世界最大のコカイン生産国であるペルーとコロンビアに挟まれた地理的条件から、麻薬カルテルが深刻化している地域だという。マシアス容疑者が率いるロス・チョネロスは、組織規模や活動範囲の広さから、国内でも特に影響力の大きい麻薬組織とされてきた。

マシアス容疑者の脱獄後、6つの刑務所で暴動が発生し、テレビ局が襲撃され、警察官の拉致事件も相次ぐなど、エクアドル社会は極度の混乱に陥った。これを受け、ダニエル・ノボア大統領はロス・チョネロスを「テロ組織」と認定し、1月に60日間の非常事態宣言を発令した。さらに国民投票を実施し、軍や警察の権限を拡大する措置も決定した。

マシアス容疑者が潜伏していた地下シェルターには、エアコン、ベッド、扇風機、冷蔵庫など生活に必要な設備がすべて備えられていた。さらに、邸宅にはサッカー場やゲーム設備まであったという。

マシアス容疑者は抵抗することなく拘束され、空路で、最大都市グアヤキルにあるエクアドル最大の刑務所へ移送された。公開された映像では、Tシャツに短パン、スリッパ姿で、武装した警備員に身柄を引き渡される様子が映っていた。

ノボア大統領は、マシアス容疑者を逮捕した治安当局を称賛しつつ、「マシアス容疑者はコカイン密輸の容疑で、米国に引き渡される予定だ」と明らかにした。

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