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2025年07月03日木曜日
ホームニュース「まさかの647兆円割れ!」 …日銀マネタリーベースが10カ月減り続ける“資金収縮スパイラル”を追う

「まさかの647兆円割れ!」 …日銀マネタリーベースが10カ月減り続ける“資金収縮スパイラル”を追う

引用:depositphotos
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日本銀行が2日に公表した統計によると、2025年6月のマネタリーベース平均残高は647兆9,525億円と、前年同月比で3.5%減った。10カ月連続のマイナスだ。

平均残高は再び650兆円を下回った。日銀が国債買い入れを縮小し続けていることが主因とみられる。季節調整済みの前月比でも1.1%減となり、2カ月ぶりに減少へ転じた。

マネタリーベースは、市中に出回る現金(紙幣+硬貨)と日銀当座預金の合計額で、中央銀行が供給する資金規模を示す指標だ。

内訳を見ると、金融機関が日銀に預ける当座預金は526兆2,589億円で、前年同月比3.9%減。9カ月連続でマイナスとなり、減少幅は前月(▲3.7%)からやや拡大した。うち準備預金は478兆7,382億円で1.1%減少した。

紙幣発行高は117兆485億円と前年同月比1.7%減。キャッシュレス決済の普及が進み、現金需要の低下が続いている。硬貨流通高も4兆6,451億円で1.4%減となり、こちらは3カ月連続で同じ減少幅だった。

日銀は2024年7月の金融政策決定会合で、国債買い入れ額を月6兆円程度から、2026年1〜3月期に月3兆円へ段階的に減額する方針を決定した。この方針に沿い、四半期ごとに約4,000億円ずつ買い入れ規模を縮小している。

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