
2日(現地時間)、レバノンの武装組織ヒズボラの副書記長ナイム・カセム氏は武装解除を改めて拒否した。
その理由について「イスラエルの実質的かつ戦略的な脅威が続いている」とし、武装の正当性を強調した。
『アル・マナールTV』によると、カセム氏はベイルート南部で開催されたアシュラ関連の集会で演説し、「我々の武器はイスラエルに立ち向かうためのものであり、この権利を絶対に手放すことはない」と述べた。
この発言は、国際社会がレバノンに対して国内の全武装組織への取り締まり強化を求める声を強める中で行われたもの。
ヒズボラ側はこれまでも「不測のイスラエルの攻撃に備えるため、武装は必要不可欠だ」との主張を繰り返してきた。
カセム氏は「イスラエルはパレスチナとレバノンにとどまらず、中東全域に対しても戦略的脅威を及ぼしている。我々は抵抗運動として、その侵略に対抗し続ける」と発言した。
さらにレバノンの内政問題に対する外部の干渉についても「受け入れるつもりはない」と明言した。
「武器に関する議論はあくまでレバノンの内部問題であり、我々自身で解決すべきだ。イスラエルにはこれに介入する権利も、発言権も存在しない」と語った。
一方、イスラエル側はレバノン政府に対してヒズボラの武装解除を強く要求しており、それが行われない場合には「ヒズボラ関連地域」とする場所への空爆や軍事行動を強化すると警告。実際に一部地域では攻撃が続いているとされる。
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