
国民の反発を招く可能性のある動員令を避けるため、受刑者を前線に送り込んだロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、無国籍者や外国人もロシア軍に従軍できるようにする法改正案に署名した。
タス通信は8日(現地時間)、プーチン大統領が前日、ロシア国籍がなくてもロシア軍で契約兵として勤務できるようにする軍事服務手続きの改正案を承認したと報じた。
改正案では、無国籍者もロシア軍と入隊契約を結ぶことが可能となり、1年以上の服務契約を結んだ場合、5年の居住要件なしで簡素化された手続きでロシア国籍を申請できる。また、軍歴のある無国籍者とその家族は年金や社会保障の恩恵も受けられるようになる。
ロシア軍と契約を結んだ外国人は、緊急事態や戒厳令期間だけでなく、動員期間中も軍務に就くことができる。希望すれば除隊も可能だが、スパイを意味する「外国のエージェント」に指定された者は例外とされると、タス通信は伝えた。
タス通信は今回の改正の目的について、「ロシア軍の兵力を補充するための緊急の追加措置を講じる計画」と説明している。
一方、タス通信はロシアの治安当局筋の情報として、「韓国出身の傭兵」がウクライナ軍に所属し、ウクライナ国境地域での戦闘に参加していることが、捕虜の尋問過程で明らかになったとも報じた。
注目の記事