
国際刑事裁判所(ICC)が、タリバン最高指導者に対して逮捕状を発行したと、イギリスの「ガーディアン」などが8日(現地時間)に報じた。
Newsisの報道によると、ICCはタリバン最高指導者のハイバトゥラー・アクンザダとアフガニスタン最高裁長官のアブドゥル・ハキム・ハッカーニに対し、反人道的迫害の容疑で逮捕状を発行したという。
タリバンは2021年の米軍撤退後、アフガニスタンを掌握し、女子の中等教育を事実上禁止し、男性の保護者なしでの外出を禁じるなどの規制を実施し、国際社会から強い批判を浴びてきた。
彼らは1996~2001年の第一次政権時とは異なり、女性の人権尊重を公言したが、実際の政策は依然としてイスラム原理主義に基づく強硬路線を維持している。
ICCは、彼らが女性と少女を性別に基づいて組織的に差別し、教育権、プライバシー保護権、移動と表現の自由、宗教及び信仰の自由などの基本的人権を深刻に侵害したと判断した。
タリバンの報道官ザビフラ・ムジャヒド氏はICCの決定に対し、「このような根拠のない発表は我々のシャリーア(イスラム法)に対する強い信念に何の影響も与えない」と反発し「我々は国際刑事裁判所を認めない」と付け加えた。
ICC逮捕状が発行されると、加盟国は被疑者の逮捕に協力する義務があるが、これを強制する手段はなく、実質的な執行可能性は低い。
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