
暗号資産ビットコインが今年に入り急騰を続け、11万6,000ドル(約1,704万円)台に到達、史上最高値を更新した。年初からの上昇率は23%に達し、一部アナリストは「14万ドル(約2,057万円)超え」も視野に入ったと予測している。10日(米時間)、仮想通貨取引所コインベースでは午後5時40分時点でビットコインが4.54%上昇し、11万6,474ドル(約1,711万円)で取引された。
急騰の背景には、トランプ米大統領の「仮想通貨は天井を突き抜けた」との発言や、米国での「Crypto Week」指定、ETFへの資金流入、機関投資家の需要拡大などが複合的に影響している。『ブルームバーグ』によれば、デリビット市場ではコールオプションが11万5,000ドル(約1,690万円)〜12万ドル(約1,764万円)の価格帯に集中しており、買い圧力が高まっていることを示している。
仮想通貨分析企業コイングラスは、ビットコインが11万6,000ドルを突破した直後、1時間で5億4,300万ドル(約798億円)、12時間で7億6,200万ドル(約1,120億円)分のショートポジションが清算されたと報告した。OKX USAの責任者は「アルトコインが不安定な中、BTCはリスクヘッジとしての地位を再確立した」と強調した。
他の主要コインも追随するように上昇中だ。時価総額2位のイーサリアムは6.27%高の2,927ドル(約43万円)で取引され、3,000ドル(約44万円)の大台を目前に控えている。リップル(XRP)は2.56ドル(約376円)、ソラナは163ドル(約2万3,955円)、ドージコインは0.19ドル(約28円)と、それぞれ5%前後の上昇を見せており、仮想通貨市場全体が「第2の強気相場」に突入したとの見方が広がっている。
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