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2025年07月17日木曜日
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【忠誠示せばポスト兼任?】トランプ政権2期目、「一人多役」高官が続出!問われる行政の機能不全と混乱

引用:depositphotos

ドナルド・トランプ米大統領の政権2期目において、複数の役職を兼任する政府高官が相次いで登場していると、ニューヨーク・タイムズ(NYT)が11日(現地時間)に報じた。忠誠心が実証された人材を絶対的に重視するトランプ大統領の傾向が1期目よりも顕著になり、2つ以上の肩書を持つ人材が増加している。

NYTは代表的な「マルチな人間」としてマルコ・ルビオ米国務長官を挙げた。2016年の米大統領共和党予備選挙でトランプ大統領と対立したライバルから「トランプ氏の忠誠派」へと転じたルビオ長官は、本務の外交トップに加え、5月から国家安全保障問題担当大統領補佐官代行も兼務している。さらに米国際開発庁(USAID)長官代行、米国立公文書記録管理局(NARA)の局長代行まで、計4つの要職を担っている。

トランプ大統領の「関税戦争」の先鋒を務める米国通商代表部(USTR)のジェミソン・グリア代表は、特別顧問局(OSC)室長代行、米政府倫理局(OGE)室長代行など、通商とは関連の薄い反汚職関連のポストも兼任している。ショーン・ダフィー米運輸長官は最近、宇宙探査を統括する米航空宇宙局(NASA)長官代行も務めることになった。

また、トランプ政権2期目の保守強硬路線の「青写真」と呼ばれる報告書「プロジェクト2025」の立案者、米予算管理局(OMB)のラッセル・ヴォート局長は米消費者金融保護局(CFPB)長官代行も兼任している。ダニエル・ドリスコル米陸軍長官も、本務とは異なる米アルコール・タバコ・火器・爆発物局(ATF)長官代行を兼務している。

NYTは、トランプ大統領が政府機関の一部を解体するなど行政機構再編を進める中で、自身が「敵」とみなす人物や失望を招いた人物のポストに、(自ら信頼する)現職高官を兼任させる形で起用しているため、こうした「一人多役」が増加していると分析した。さらに、一人が関連性の薄い複数の職務を担うことで、各組織で適切なリーダーシップを発揮できるかという懸念の声も上がっている。

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