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アイルランドの修道院跡で“796人”の乳幼児遺体が発見…未婚の少女たちを閉じ込めた“隠された社会”の実態が暴かれる

竹内智子 アクセス  

引用:ニューシス
引用:ニューシス

アイルランド西部ゴールウェイ州トゥアムにあった修道院系の母子保護施設「セント・メアリーズ・ホーム」で、3歳未満の乳幼児が多数埋葬されたとみられる集団墓地が見つかり、当局が発掘作業を開始した。

この施設は、未婚の若い女性たちが家族や社会から隠れるように出産を強いられていた数十カ所の保護所の一つだった。生まれた子どもたちの一部はアイルランド国内をはじめ、英国、米国、カナダ、オーストラリアなどに養子として送られたが、数百人は死亡し、その遺体が敷地内に「放置」された。

アイルランドと国際的な法医学チームは14日、796人の遺骨が埋まっているとみられる現場で正式に発掘作業を開始。作業はおよそ2年間続く見込みだ。

『CNN』によると、1922年から1998年まで、カトリック教会とアイルランド政府は未婚女性を「罪ある存在」として扱う制度を維持しており、強いスティグマと秘密主義、社会的孤立が多くの人々に深い傷を残したという。

当時17歳だったマギー・オコナーは、自身が育った産業学校で管理人により性的な被害を受け妊娠。トゥアムの施設に送られた。出産後すぐに娘と引き離され、6カ月後に娘が死亡したことを知らされた際、「お前の罪の子が死んだ」と冷たく告げられたと証言している。

1925年から1961年にかけて施設を運営していたボン・セクール修道会は、遺体の集団埋葬を否定するために外部コンサルタントを雇ったが、地元のアマチュア歴史家キャサリン・コーレスが当時の地図、地方行政の出生・死亡記録、生存者の証言などを突き合わせて埋葬地の存在を突き止めた。

彼女は1929年に描かれた地図で「下水タンク」と記された場所が遺骨発見地点と一致することを確認し、さらに1970年代に建物が取り壊された後に作成された別の地図には、その隣に「埋葬地」と手書きで記されていたことも発見した。

キャサリンは地元の登記所に問い合わせ、施設内で死亡した子どもの数を確認。20~30人程度と想定していたが、実際には796人もの死亡記録が存在していた。

2015年にはアイルランド政府がこの施設を含む母子保健所14カ所、軍の保健所4カ所に関する調査を開始し、「異常に高い幼児死亡率」が報告された。1960年以前、こうした施設はむしろ私生児の生存を著しく困難にしていたとされる。

本調査は2021年の政府による公式謝罪と補償方針、ボン・セクール修道会の謝罪へとつながった。現地で確認された遺骨の死亡時の年齢は、妊娠35週から3歳までと推定されている。

『BBC』は、この施設が長年にわたりトゥアムの住民にとって「見えない幽霊のような存在」であったと報じている。

竹内智子
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

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