
長年、ビットコイン(BTC)はデジタルゴールドの名のもと、ウォレットに眠らせたまま、明確な実用性がないまま価値保存手段として扱われてきた。しかし、この固定観念に変化の兆しが見え始めている。スタークウェア(StarkWare)のビットコイン担当イリア・ヴォロフ(Ilia Volokh)氏は最近、ビットコインが静止状態から脱し、より活発な金融資産へと進化する可能性を指摘した。
ヴォロフ氏はポッドキャストの「ザ・クリア・クリプト・ポッドキャスト(The Clear Crypto Podcast)」に出演し、これまでビットコインが長年「ハイバネーション(休止状態)」にあったと述べ、これを「利用されていない資産」と定義した。さらに「ビットコインを単に保有する時代は終わり、今や様々な金融活動に活用される動的な資産へと転換する時期に来ている」と変化の必要性を強調した。
同ポッドキャストの司会を務めたネイサン・ジェファイ(Nathan Jeffay)氏とガレス・ジェンキンソン(Gareth Jenkinson)氏は、ビットコインがもはや「デジタルゴールド」という枠にとどまらない可能性があると指摘した。特にジェファイ氏は「テスラのイーロン・マスク(Elon Musk)CEOやドナルド・トランプ米大統領のような著名人までが暗号資産に言及する時代になり、一般の認識や規制環境が急速に変化している」と分析した。
ビットコインが価値保存手段を超えて「金融商品」という新たな位置づけを獲得できるかは、今後の市場動向とユーザーの行動にかかっている。Defi(デフィ)とレイヤー2技術の融合はこの変化を加速させる触媒として機能しており、専門家たちはビットコインがより流動性が高く実用的な資産へと進化する可能性に注目している。
注目の記事