
アゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領が、昨年発生した自国の旅客機墜落事故に関して、ロシアに公式な謝罪を要求した。国営通信APAなどが19日(現地時間)に伝えた。
アリエフ大統領は記者会見で、「すべては明白だ。我々は何が起きたのかを知っており、それを証明することもできる」と述べ、ロシア側に謝罪を求めた。
さらに「ロシア当局も何が起きたのかを把握していると確信している。問題は、なぜ彼らが責任ある隣国として当然取るべき行動を取らなかったのかという点だ」と強く批判した。
アリエフ大統領は「残念ながら、旅客機墜落に関してロシア側からは何の対応も得られていない。我々の要求は当然のものだ」と語り、責任の認定と関係者の処罰、遺族への補償などを求めた。
また、この件に関連してロシアを相手取った国際訴訟の準備も進めていると警告した。
昨年12月25日、アゼルバイジャンの首都バクーからチェチェン共和国グロズヌイへ向かっていたアゼルバイジャン航空の旅客機が、カザフスタンのアクタウで墜落し、38人が死亡する事故が発生した。
アリエフ大統領は当時、ロシアが同機を撃墜したと主張し、故意ではなかったものの、ロシア側が問題の隠蔽を図ったと非難していた。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は当時、アリエフ大統領と電話会談を行ったが、旅客機の「撃墜」については直接的に認めなかったとされる。
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