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ウクライナの停戦協議に対するロシアの“返答”→426機のドローンと24発のミサイルでキーウ炎上、平和よりも「戦争の目標達成」を優先か

織田昌大 アクセス  

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません

ロシア軍が20日夜から21日未明にかけてウクライナ各地にミサイルとドローン攻撃を再開し、首都キーウでは死者1人、負傷者7人が報告された。

『ロイター通信』によると、夜空には爆発音が鳴り響き、高層ビルにドローンの轟音が反響したという。市内では市民が地下鉄駅へ避難する姿が確認され、その入口や周辺の街並みは煙で包まれた。ロシア軍の一部ミサイルは、数百人が避難していた地下鉄の出入口を狙ったとみられている。

ビタリー・クリチコ市長は、被害が市内4区に及び、地下鉄駅、商業施設、住宅、店舗、幼稚園などが損壊したと発表。現場では救助隊と医療チームの活動が続いている。

ウクライナ空軍の発表によると、ロシアは426機のドローンと24発のミサイルを発射したが、命中したのはわずか23機にとどまった。

一方、モスクワではウクライナ軍のドローン攻撃で空港が一時的にマヒした。19日夜、モスクワおよびその近郊を標的にした大規模な攻撃が行われ、シェレメチェボ、ドモジェドボ、ブヌコボ、ジュコフスキーなど市内すべての空港が運航を停止。建物の損壊や車両の火災も相次いだ。

ロシア国防省によれば、防空システムはモスクワ上空で16機、全国では計93機のドローンを撃墜したという。

ウクライナの報復に対し、ロシアはさらなる攻撃で応じた形だが、被害はウクライナ側にも深刻だった。この日だけでキーウを含む主要都市では少なくとも7人が死亡、30人近くが負傷したとされる。

ゼレンスキー大統領は、19日にロシアに対して停戦協議を提案。「捕虜交換や子どもの帰還、戦闘停止といった重要決定をこれ以上先送りすべきではない」と述べた。

しかし、その翌日にロシア軍がミサイルを放ったことで、「これはウクライナからの協議提案に対する『返答』だ」と激しく非難。真の恒久的平和のためには「プーチンが自ら交渉の場に出てくるべきだ」と主張した。

プーチン大統領は以前「ゼレンスキーと会う準備はできている」と発言しているが、次回の第3回協議で両首脳が対面するかは依然不透明だ。クレムリン側は「戦争の目標達成」を繰り返し強調し、停戦交渉に関心を見せていない姿勢を貫いている。

ドミトリー・ペスコフ報道官は国営放送の番組で「我々の目標は明確で一度も変わっていない」と語り、ウクライナ領土に関する支配目標の継続を示唆した。

織田昌大
odam@kangnamtimes.jp

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