メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

【テスラに試練】クレジット収益消滅へ トランプ政権が”EV優遇措置を全面撤廃”し収益構造に深刻な打撃

竹内智子 アクセス  

引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません

トランプ氏の「大きく美しい1つの法案(OBBB)」は、電気自動車(EV)への税額控除の廃止に加え、排出基準を満たさない内燃機関車両に対する罰金の段階的撤廃も決定した。これにより、内燃機関自動車メーカーがテスラなどの電気自動車企業から購入していた規制クレジット取引が急減する見通しで、販売不振により規制クレジット収入を主要な収益源としていたテスラに新たな打撃となる可能性がある。

ロイターは22日(現地時間)の決算発表を控えたテスラについて、投資家の関心が例年以上に高まっていると指摘している。これには、テスラがロボタクシープログラムをいかに収益性の高い事業へと転換できるか、2年連続の売上減少を回避できるか、そしてマスク氏の政治的計画などが含まれている。同時に、これまで規制クレジットで得てきた収益の代替策も、投資家の懸念材料となっている。

規制クレジット制度は、内燃機関自動車メーカーが米国高速道路交通安全局(NHTSA)の企業平均燃費(CAFE)基準を達成できない場合に科される罰金を回避するため、テスラなどの電気自動車メーカーからクレジットを購入する仕組みだ。生産コストがほとんどかからない規制クレジットは、テスラやリビアン、ルーシッドといった電気自動車メーカーの利益に極めて重要な役割を果たしており、もし今年第1四半期に内燃機関自動車メーカーへ販売したクレジットからの収益がなければ、テスラは第1四半期で赤字に陥っていた可能性がある。

しかし、トランプ大統領が今月初めに署名したOBBB法案は、電気自動車に対する7,500ドル(約110万1,671円)の税額控除の廃止だけでなく、CAFE基準未達時の罰金を段階的に撤廃することを決定した。エネルギー政策研究財団(EPRINC)の理事は「トランプ政権は電気自動車の競争力を低下させている」と述べ、テスラがクレジットによる収益と市場シェアを失うリスクがあると指摘した。

カリフォルニア州が既存の米国環境保護庁の排ガス基準に基づいてゼロエミッション車プログラムにクレジットを付与する制度も、トランプ政権による規制強化で先行きが不透明になった。

テスラは、自動車業界におけるクレジット販売実績が最も高い企業であった。コンシューマー・レポートの上級政策アナリストであるクリス・ハート氏は「クレジットを販売していた自動車メーカーにとって、今回の変更は明らかに大きな売上減につながるだろう」と付け加えた。

ウィリアム・ブレアのアナリストらは、トランプのOBBB施行後、テスラの規制クレジット収益が今年15億ドル(約2,203億9,650万円)と約40%減少すると推計しており、さらに来年には5億9,500万ドル(約874億2,394万円)に急落した後、2027年には完全に消失すると予想している。

これは、ウォール街の多くの専門家が予想していたよりも早いペースでの減少を意味する。ビジブル・アルファが今月14人のアナリストを対象に実施した調査では、テスラの規制クレジット収益は今年21%減少し21億7,000万ドル(約3,189億4,334万円)となり、今後数年間、継続的な減少が見込まれている。

ウィリアム・ブレアのアナリストらは今月初めに発表した報告書の中で、「CAFE罰金の廃止により、テスラの収益に対する期待値の再設定が求められる」と述べた。

既存の自動車メーカーもゼロエミッションまたは低炭素排出車両の生産を拡大する中で、クレジット収益は長期的に減少することが予想されていたものの、これほど早く減少するとは予想されていなかった。テスラは、クレジット需要の減少が財務に悪影響を及ぼす可能性があることを認めた。

竹内智子
takeuchit@kangnamtimes.jp

コメント0

300

コメント0

[IT・テック] ランキング

  • 「Apple内部でも性能に不安の声...」AIシリと折りたたみiPhoneが難航で“発売再延期”か 市場の期待に逆風
  • 「ウクライナのロボット、ロシア兵の降伏を引き出す」戦場の常識を覆した“地上ドローン”、進化し続ける現代戦の最前線へ
  • 「初月580万台突破! 」任天堂、“スイッチ2”の生産大幅拡大へ ゲーム機の歴史を塗り替えるか
  • 「もっと大人向けに」ChatGPTなど米AIサービス、相次ぎ“刺激的コンテンツ”解禁へ…「俺たちはモラル警察じゃない」
  • Apple、新Siriを来春に“強行リリース”へ…社内では「期待値以下」との悲鳴も
  • 「また問題発生か...」iPhone 17 Pro、わずか1か月で「コスミックオレンジ」がピンクに変色!

こんな記事も読まれています

  • 【トヨタ】FCEVバス「SORA」登場…富士WECで水素技術の未来を示す!
  • ホンダ「プレリュード」が予想の8倍ヒット…1か月で2,400台受注、50〜60代が支える復活劇
  • 【日産】新型「アリア」が再出発…曲線で磨かれた“新フェイスとV2L機能”で進化
  • 【日産危機】リーフ、急速充電中に過熱・火災の恐れ…1.9万台リコールでDC充電停止へ
  • 「私は王ではない」トランプ大統領、“全米デモ”を一蹴!シャットダウンは「民主党の過ち」と責任転嫁
  • 「なんで割引してもらえたんだ!」…妻を“不倫疑惑”で刺した夫、妻の嘆願で減刑
  • 「爵位放棄も後悔なし」英国アンドルー王子、スキャンダル渦中でも“反省ゼロ”!“王子”の称号と“王位継承順位”は変わらずで波紋
  • マレーシア学校で再現された「チョ・スンヒ事件」…14歳少年が手にした“悪夢の刃”

こんな記事も読まれています

  • 【トヨタ】FCEVバス「SORA」登場…富士WECで水素技術の未来を示す!
  • ホンダ「プレリュード」が予想の8倍ヒット…1か月で2,400台受注、50〜60代が支える復活劇
  • 【日産】新型「アリア」が再出発…曲線で磨かれた“新フェイスとV2L機能”で進化
  • 【日産危機】リーフ、急速充電中に過熱・火災の恐れ…1.9万台リコールでDC充電停止へ
  • 「私は王ではない」トランプ大統領、“全米デモ”を一蹴!シャットダウンは「民主党の過ち」と責任転嫁
  • 「なんで割引してもらえたんだ!」…妻を“不倫疑惑”で刺した夫、妻の嘆願で減刑
  • 「爵位放棄も後悔なし」英国アンドルー王子、スキャンダル渦中でも“反省ゼロ”!“王子”の称号と“王位継承順位”は変わらずで波紋
  • マレーシア学校で再現された「チョ・スンヒ事件」…14歳少年が手にした“悪夢の刃”

おすすめニュース

  • 1
    登録者数187万人のYouTuberを出演者が告訴…望まぬ暴露で“双極性障害”に

    smartnews 

  • 2
    女優シン・ジュア、結婚後初のドラマ復帰でリアルな本音を告白「ブランクで演技に飢えていた」

    smartnews 

  • 3
    「歩くたびに顔から火が出る…」人気ブランドOn、まさかの“羞恥サウンド”で米集団訴訟へ

    トレンド 

  • 4
    EXO・シウミン、ソロで魅せる新たな一面…新曲「Overdrop」で魅せるセクシーな圧巻パフォーマンス

    smartnews 

  • 5
    「自分の結婚式より泣いた」人気旅行系YouTuberの“愛の誓い”に涙を流す人続出

    smartnews 

話題

  • 1
    日本も韓国も「ビリつく」…ロシア技術で建造された北朝鮮の新型駆逐艦「崔賢」、極東の海が緊迫

    フォトニュース 

  • 2
    高度11000mで“謎の物体”と激突!1兆分の1の確率の“宇宙ごみ衝突”か?割れたガラスで操縦士が出血

    トレンド 

  • 3
    女優・高橋智子さん、交通事故で急逝…居眠り運転の車にはねられ、享年39歳

    トレンド 

  • 4
    “一機で国を滅ぼせる”B-52が三機も出撃⁉︎トランプ政権が放つ「静かな開戦シグナル」

    フォトニュース 

  • 5
    「今日を逃せば、次は千年後...」明るく輝く“レモン彗星”、21日肉眼観測も可能!「緑の長い尾」が特徴

    トレンド 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]