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2025年07月24日木曜日
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「AIの波に乗り遅れるな!」イーロン・マスク、1.7兆円超の巨額投資で新型AIチップと専用データセンター構築に全力突撃

引用:datacenter magazin

テスラのイーロン・マスクCEOが、人工知能(AI)開発のためのAIチップの購入やデータセンター建設を目的に120億ドル(約1兆7,654億円)を調達していると、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が22日(現地時間)に報じた。同報によれば、マスクCEOのAIスタートアップ「xAI」の資金が急速に減っていることから、さらに120億ドルの資金調達を実施しているという。

報道によると、今回のxAIの資金調達は、マスクCEOと深い関係にあるアントニオ・グラシアス氏の投資会社「バロー・エクイティ・パートナーズ」が主導している。調達した資金は、AIチャットボット「Grok」の訓練と運用に必要な新たなデータセンターの建設へ投入される予定だ。

xAIはすでに、先月末に投資銀行「モルガン・スタンレー」を通じ、担保付債券発行と融資により50億ドル(約7,339億2,544万円)の資金調達を実施している。また、マスクCEOの別会社である「スペースX」もxAIに20億ドル(約2,935億7,017万円)の投資を行ったと、WSJは12日に伝えた。

WSJは、xAIが既存のクラウドコンピューティング企業のデータセンターを借用するのではなく、自社専用のデータセンターを直接構築するために大量のAIチップを購入しており、そのために巨額な資金を急速に消費していると説明した。金融関係者によれば、WSJはxAIが今年中に130億ドル(約1兆9,082億円)の現金を使い切る見込みであると伝えている。

これに先立ち、マスクCEOは昨年下半期にテネシー州メンフィスにおいて、初の大規模データセンター「Colossu(コロッサス)」を僅か122日で建設した。当初はエヌビディアのGPU 10万個を搭載し、わずか92日後にはGPUの数を20万個に倍増させた。

エヌビディアのジェンスン・フアンCEOは、昨年のポッドキャストで「それは超人的な偉業であり、私の知る限り、世界でそれを実現できるのはたった一人だ」と述べ、「イーロン氏は工学、建設、大規模システム、資源の動員において比類なき理解を持っている」と称賛した。

今回の資金調達は、2号目のデータセンター「コロッサス2」の建設資金に充てられるとWSJは伝えている。しかしながら、融資規模や返済期間などの点で意見の相違があり、投資交渉が難航する可能性もあると付け加えた。

投資家たちは、AIチップ業界で次々とより強力な新製品が開発される中、既存製品の価値が急落する可能性や、データセンター需要の縮小、またはxAIがその他の理由で困難に直面するリスクについて懸念している。

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