30.4 C
Tokyo
2025年07月25日金曜日
ホームニューストランプ氏「米国をAIの世界中心に」宣言 表現の自由を強調する一方で、気候変動や多様性は排除?

トランプ氏「米国をAIの世界中心に」宣言 表現の自由を強調する一方で、気候変動や多様性は排除?

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません

ドナルド・トランプ米大統領が、米国をAIの世界的中枢へと押し上げる大胆な構想を打ち出した。ホワイトハウスが発表したこの計画では、データセンターの規制緩和、連邦政府のコンテンツ基準の見直し、主要AI開発企業への契約優遇といった方針が示されている。

「America’s AI Action Plan(米国AI行動計画)」と題された報告書では、オープンソースAIの推進を軸にした三つの基本原則が掲げられている。法律、医療、防衛、科学、教育、製造業といった基幹産業へのAI導入を加速させ、米国の競争力を飛躍的に高める狙いがある。

注目すべきは、表現の自由をAI政策の最重要価値として位置付けている点だ。報告書によると「AIモデル内部での表現の自由や、ネット上での自由な発言を守ること」が明確な政策目標として盛り込まれている。

この取り組みは米商務省(DOC)が主管し、国立標準技術研究所(NIST)が協力機関として参加する。政府は、AIシステムから「虚偽情報」や「多様性・公平性・包摂性(DEI)」、「気候変動」といった概念を排除する方向で、関連基準の見直しを進める構えだ。

技術の発展を超え、トランプ政権が掲げる政治的・思想的ビジョンを如実に反映した内容とも言える。AIをめぐる国際競争の主導権を握ると同時に、保守的価値観の強調が、政策全体に色濃く投影されている。

関連記事

コメントを書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください

モバイルバージョンを終了