
米アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏が、最近ドナルド・トランプ大統領と非公開で会談していたことが明らかになった。
22日(現地時間)、米CNBCによると、ベゾス氏は先週ホワイトハウスを訪問し、トランプ大統領と1時間以上にわたって会談を行ったという。
訪問の正確な時期は明らかになっていないが、著名人のプライベートジェットの動向を追跡しているジャック・スウィーニー氏によれば、ベゾス氏の専用機は今月14日にワシントンD.C.郊外に着陸し、翌15日に離陸したという。
トランプ大統領は、テスラのイーロン・マスクCEOと距離を置くようになった後、ベゾス氏とは徐々に関係を深めているとみられている。
ベゾス氏は、アマゾンの低軌道衛星インターネット事業「プロジェクト・カイパー」や、宇宙船・ロケットエンジンの開発製造を手がける宇宙企業「ブルーオリジン」を率いており、マスク氏の「スペースX」と競合関係にある。
トランプ大統領は第1期政権時代、ベゾス氏が所有する『ワシントン・ポスト(WP)』の批判的な報道に反発し、同氏を公然と非難していた。しかし再登板後は、両者の関係改善が進んでいるとみられる。
ベゾス氏は、今年1月に行われたトランプ大統領の再就任に合わせて100万ドル(約1億5,000万円)を寄付し、就任式にも登壇するなど、良好な関係を印象づけた。
『ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)』は、トランプ氏とマスク氏の関係が悪化した後、ベゾス氏とトランプ氏は複数回にわたり電話で協議を行っており、ブルーオリジンのCEOがホワイトハウスを訪問して政府契約に関する協議を行ったと報じている。
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