
アップルは2024年度第3四半期決算で、市場予想を上回る好業績を発表した。特にサービス部門の売上が過去最高を更新し、全体の業績を牽引した。
アップルは7月31日(現地時間)、第3四半期の売上高が940億4,000万ドル(約14.16兆円)となり、前年同期比で10%増加したと明らかにした。この数値は市場予想を上回っている。
純利益は234億3,000万ドル(約3.53兆円)、一株当たり純利益(EPS)は1.57ドル(約236円)と、前年同期の214億5,000万ドル(約3.23兆円)、EPS1.40ドル(約211円)をいずれも上回り、ウォール街の予想も上回る結果となった。
中でも、成長の柱とされるサービス部門の売上は、前年比13%増の274億2,000万ドル(約4.13兆円)を記録し、過去最高を更新した。この部門には、Apple Music、iCloud、App Store、Apple TV+など多岐にわたる有料サービスが含まれる。
アップルの最高財務責任者(CFO)であるケバン・パレク氏は、「アップルデバイスのアクティブユーザー数が過去最高を更新した」と述べ、サービスエコシステムの着実な拡大を強調した。
製品別では、iPhoneの売上が13%増の445億8,000万ドル(約6.71兆円)に達し、市場予想を上回った。Macの販売は15%増の80億5,000万ドル(約1.21兆円)、一方でiPadの売上は8%減の65億8,000万ドル(約9,900億円)だった。
同社株は通常取引で0.71%下落して終了したが、決算発表後の時間外取引では約2%上昇した。なお、2025年に入ってからの累積株価は約17%下落している。
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