
ロシアがドローン(無人機)を使用して地雷を散布しているとの主張が浮上した。5日(現地時間)、ウクライナの軍事専門メディア「ミリタルニー(Militarnyi)」など現地メディアは、ロシア軍が「シャヘド136・ゲラン2」ドローンを利用し対戦車地雷「PTM-3」を運搬・配置していると報じた。
実際、最近ウクライナ北部スームィ地域で撃墜されたロシア製ドローンから、地雷散布装置と共にPTM-3が搭載されていることが確認された。ウクライナ国家警察は「ロシアは遠隔操作で地雷を散布できるようにシャヘド・ドローンを改造した」とし、「道路、農地、草地に落下し、ほとんど視認できない可能性があるため、農家や運転手に特別な注意を呼びかける」と述べた。

PTM-3は通常対戦車地雷として使用されるが、起爆装置が非常に敏感で、人が触れるだけで爆発する恐れがある。特にこの地雷はプラスチック・カバーで作られており、金属探知機に探知されず、金属製物体が近づくと反応して爆発するため、極めて危険だ。さらに、今回の事例のようにドローンや車両から散布され、大量に埋設できる特徴がある。
ウクライナ警察は住民に「撃墜されたり故障したりしたロシア製ドローンに近づかないように」と警告し、「内部調査を行う人々に被害を与えるため、二次爆発物や罠が仕掛けられている可能性がある」と注意を促した。

ゲラン2は、イラン製シャヘド136・ドローンのロシア版で、ロシアは中国製と自国産の部品を組み合わせて製造し、ウクライナ攻撃に活用している。最近、ウクライナの軍事専門メディア「ディフェンス・エクスプレス」は、ロシアが今年中にシャヘド136・ゲラン2を最大4万機、おとりドローンも2万4,000機も生産する予定だと報じた。
ウクライナ当局は、ロシアが大規模なドローンの量的攻勢により、質より量でウクライナの防御網を圧倒し、防空システムを枯渇させ、心理的圧力をかける意図があると分析している。
一方、地雷は大きく対人地雷と戦車を阻止する対戦車地雷に分類される。このうち、対人地雷の使用は1997年の「対人地雷の使用、貯蔵、生産及び移譲の禁止並びに廃棄に関する条約」以降禁止されているが、この条約に署名した164か国には、ロシアや米国など一部の国が含まれていない。
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