
2028年米大統領選への熱気がすでに高まる中、米国のドナルド・トランプ大統領が「MAGA(Make America Great Again・米国を再び偉大に)」陣営を率いる後継者としてJD・ヴァンス副大統領を指名した。
トランプ大統領は5日(現地時間)、ロサンゼルス(LA)オリンピック関連の記者会見で「彼が(MAGAの)後継者である可能性が最も高い」とし、「彼は副大統領として非常に素晴らしい仕事をしている」と述べた。さらに「マルコ・ルビオ米国務長官もヴァンス副大統領と何らかの形で協力できる人物だ」と付け加えた。ヴァンス副大統領とルビオ長官はともに次期大統領候補として注目されてきたが、トランプ大統領の今回の発言はヴァンス副大統領を優位に立たせたと解釈される。
トランプ大統領は今年2月、フォックス・ニュースとのインタビューで、ヴァンス副大統領が後継者にふさわしいかとの質問に「非常に有能な人物」としながらも「まだ早い」と慎重な姿勢を示していた。CNNはこの発言について「事実上、トランプ大統領がヴァンス副大統領への潜在的支持を表明したもので、公に後継者を指名した最も強い発言と評価される」と伝えた。
ルビオ長官は先月「ヴァンス副大統領は素晴らしい候補者になるだろう」としながら2028年大統領選出馬に否定的な姿勢を示したが、可能性を完全に否定することはなかった。ヴァンス副大統領はCNNとのインタビューで「ルビオ長官は行政府内で最も信頼できる友人の一人だ」とし、緊密な協力関係を強調した。CNNは、ルビオ長官が2016年大統領選でトランプ陣営に所属して活躍した経験があり、ヴァンス副大統領に比べて相対的に全国的知名度が高いと指摘した。
トランプ大統領自身も公式には3選出馬を否定しながらも含みを持たせた。彼はこの日のCNBCとのインタビューで「出馬したい。これまでの世論調査で最高の数値を記録している」と強い意欲を示した。しかし「現実的には(憲法的制約のため)おそらく再出馬はしないだろう」と述べ、限界があることを認めた。米国憲法修正第22条は「何人も2期を超えて大統領に選出されることはできない」と明記している。これは非連続的な任期にも同様に適用される。
一方、民主党の有力候補たちも次期大統領選の準備を加速させている。米政治メディア「ポリティコ」によると、ピート・ブティジェッジ前運輸長官、ギャビン・ニューサム・カリフォルニア州知事、アンディ・ベシア・ケンタッキー州知事、グレッチェン・ホイットマー・ミシガン州知事らが、指導部の政治活動委員会(PAC)を通じて資金を調達し、全国規模のデジタル広告を展開するなど、大統領選に向けた基盤固めを進めていることが確認された。
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