
米共和党が上下両院を掌握し、ドナルド・トランプ大統領の過激な政策を後押ししている米議会だが、来年の中間選挙後には一部再編される可能性があるとの見方が出ている。
海外メディア『ニューシス』の報道によると、米州韓国系市民連合(KAGC)のキム・ドンソク代表は7日(現地時間)、ワシントンDCのKAGC事務所で特派員との懇談会を開き、「共和党が上院で多数党の座を維持する可能性が高いが、下院は民主党が奪取するだろう」との見通しを示した。
下院では民主党が多数派を奪還し、ハキーム・ジェフリーズ院内総務が下院議長に就任する見込みだが、上院では民主党が今回も苦戦を強いられる可能性が高いという。
上院は大統領の人事承認権を有しており、民主党が多数派を奪還すればトランプ政権に対する牽制力が一層強まる。逆に、共和党が主導権を維持すれば、引き続きトランプ政権を後押しすることになる。
キム代表は、6月までは上下両院とも政権交代の可能性があると見ていたが、最近では関税政策による物価への影響が予想ほど大きくない可能性があるとの分析が続いている点に注目した。
彼は「トランプ大統領の支持率が揺るがないのは移民政策だ。移民政策への支持が高く、これが引き続きニュースの焦点となるだろう」と述べ、「関税政策が始まるとニュースの後景に退き、その影響も予想ほど大きくないかもしれないという見方に同意する」と説明した。
米国の中間選挙は大統領の4年任期の折り返し点で行われ、現職大統領と行政府に対する中間評価の性格が強い。来年11月の議会選挙結果は、トランプ政権2期目の前半に対する成績表となる。
トランプ政権は1期目も上下両院を共和党が制し、順調なスタートを切ったが、中間選挙で下院の支配権を民主党に譲った。
キム代表は、トランプ大統領を中心に結集したいわゆる「MAGA(Make America Great Again、米国を再び偉大に)」勢力について、「当面は組織的に拡大するだろう」との見方を示した。
彼は「トランプ大統領が一昨年秋に再選を目指して動き始めた時点では、MAGAが一過性の現象に見える部分もあったが、再選後は非常に迅速に組織化された」と述べ、「MAGA勢力の政治的アジェンダはむしろ強固になり、拡大した」と評価した。
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