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2025年08月14日木曜日
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【高金利のツケ】プライベート企業の倒産率が5.5%に上昇、見え始めた信用収縮

引用:ニューシス
引用:ニューシス

米国内の企業の債務不履行が増加している。

国際信用格付け会社フィッチ・レーティングスは11日(現地時間)、米企業のプライベート負債における債務不履行率が第2四半期に上昇したと発表した。

フィッチが約1,200社のプライベート信用借入企業をモニタリングしたところ、第2四半期の倒産率は5.5%となり、第1四半期(4.5%)から上昇した。倒産企業数は4社から8社へと倍増した。

フィッチの報告書によると、第2四半期の倒産8件のうち4件は財務悪化企業に対する期限延長、3件は利息支払い猶予や非現金支払い方式の導入によるもので、残り1件は未解決の支払い不履行が原因だった。

引用:フィッチ・レーティングス
引用:フィッチ・レーティングス

第2四半期の米国中堅企業(ミッドマーケット)の負債発行規模は前年同期比16%減の116億ドル(約1兆7,219億円)となり、1年前の137億ドル(約2兆339億円)から減少した。ミッドマーケットとは、プライベート信用貸付市場の大部分を構成する中堅企業群のことを指す。

フィッチ・レーティングスの民間信用・企業担当責任者ライル・マゴリス氏は「規模の小さいプライベート発行企業は、変動金利構造のため、景気変動やGDP成長の鈍化、長期の高金利環境に脆弱だ」と指摘した。

モニタリング対象となったプライベート信用発行企業1,200社のうち、約4分の3はフィッチが評価するミッドマーケット向けCLO(担保付貸付証券)ポートフォリオに含まれ、残りの4分の1は保険会社向けに非公開で信用評価を受けている。

 

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