
イスラエルがガザ地区で取材中のアルジャジーラ記者を空爆したことに対し、アントニオ・グテーレス国連事務総長が強く非難した。
Newsisの報道によると、ステファン・ドゥジャリク国連事務総長報道官は11日(現地時間)の定例記者会見で「この事件は、現在進行中の戦争を取材するジャーナリストが直面し続けている極度の危険性を浮き彫りにしている」と述べた。
ドゥジャリク報道官は、「グテーレス事務総長がこの殺害事件に関して独立かつ公平な調査の実施を求めている」と伝えた。
さらに、グテーレス事務総長は「ジャーナリストやメディア関係者は尊重され保護されるべきであり、恐怖や嫌がらせを受けることなく自由に職務を遂行できるべきだと強調した」と付け加えた。
また、ガザ地区での戦闘が始まって以来、少なくとも242人のパレスチナ人記者が命を落としていることにも言及した。
イスラエル軍は前日、ガザ市のアル・シファ病院前に設置された記者用テントを空爆し、カタールのアルジャジーラ記者を含む5人の報道関係者を含め、計7人が死亡した。
イスラエルは、死亡者の中にハマスの工作員が含まれていたとして、今回の攻撃が標的を絞ったものだったと事実上認めた。一方で、アルジャジーラはこれを根拠のない中傷だと反論している。
この攻撃は、ガザ地区における飢餓危機の悪化と、国際社会からの非難の高まりの中で行われた。
イスラエル当局は、ガザの飢餓の実態を伝える一連の報道をフェイクニュースとみなし、ハマスのプロパガンダであると批判している。
また、欧州連合(EU)も外相会議を通じて即時停戦を要求した。
カヤ・カッラスEU外交・安全保障政策上級代表は11日、テレビ会議形式の外相会議後の声明で「EUの優先事項は人道支援、特に非政府組織のアクセス確保を含む即時停戦と、拘束されている人質の解放である」と述べた。
カッラス上級代表は「もし軍事的解決策が可能であったならば、戦争は既に終結していただろう」とし、「ガザでの戦争は時間の経過とともにますます危険な状況に陥っている」と懸念を表明した。
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