
ハマスがガザ地区南部ハーンユーニスにあるイスラエル国防軍(IDF)基地を急襲した。
現地時間20日、『タイムズ・オブ・イスラエル』は、午前中にハーンユーニスのIDFクフィル旅団前哨基地を襲撃したハマス戦闘員が少なくとも18人に上ったと報じた。
この攻撃でイスラエル兵3人が負傷し、そのうち1人は重傷を負った。
IDFの調査によれば、ハマス戦闘員は南部のトンネルを通って基地に接近し、機関銃やロケット推進榴弾(RPG)で攻撃を仕掛けた。交戦は約1時間続き、戦闘員少なくとも10人が射殺され、8人はトンネルを通って逃走した。
オンラインで公開された映像には、第74機甲大隊所属の戦車がRPGを構えた戦闘員に突進する場面が映っていた。
IDFのエフィ・デフリン報道官は記者会見で「複数のテロリストが駐屯建物に侵入したが、排除した」と述べ、「どのようにして事態が発生したのか調査中だ」と説明した。さらに、ハマスが兵士の誘拐を試みた可能性を指摘し、他の関与勢力の追跡にも全力を挙げているとした。
ハマスの軍事部門アル=カッサームは声明で「現場を急襲し、自爆攻撃を行った」として犯行を認めた。同部隊は「爆発物とRPGで複数の戦車を標的にし、銃撃で基地内の建物を攻撃した」と主張し、イスラエル兵を多数殺害したと述べた。
しかし、IDFは現時点で死者は確認されていないと発表している。
今回の攻撃は、イスラエルがガザ市占領作戦を準備している最中に発生したもので、これほど多人数がIDF基地を狙った攻撃は異例とされる。
注目の記事