
ドナルド・トランプ米大統領の命令により、首都ワシントンDC内をパトロールする州兵が24日(現地時間)の夜から武器を携帯し始めた。ロイター通信によると、匿名条件で取材に応じた米政府の関係者2名は、武装する州兵の正確な人数は不明だが、M17拳銃やM4カービンを装備すると明かした。
先週、ピート・ヘグセス米国防長官が、ワシントンDC駐屯の州兵による武器携帯を承認していた。ワシントンに駐屯している州兵の統合任務部隊は同日、声明を発表し、死や重大な身体的危害の差し迫った脅威に対して、最後の手段としてのみ武力行使すると表明した。
トランプ大統領はワシントンに続き、イリノイ州シカゴにも軍を派兵する意向だとワシントン・ポスト(WP)などが報じた。トランプ大統領はすでに「次はシカゴだ」と再三警告していた。民主党所属のイリノイ州知事、J・B・プリツカー氏は「シカゴに非常事態はない」と反発している。
トランプ大統領は、メリーランド州ボルチモアの犯罪率に言及し、軍の配備準備が整っていると述べた。メリーランド州知事であるウェス・ムーア氏も、同じく民主党所属である。ただし、ボルチモア警察によると、7月時点で今年の銃犯罪は前年比で二桁減少し、殺人事件も84件と50年ぶりの最低記録になったという。
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