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ウクライナ派兵を拒む米国を横目に…カーニー大統領「派兵排除せず」と断言 NATO各国も次々と武器支援

織田昌大 アクセス  

引用:ザ・ヒール・タイムズ
引用:ザ・ヒール・タイムズ

カナダがウクライナの安全保障のための派兵の可能性を示唆した。ノルウェーやスウェーデンなど他の北大西洋条約機構(NATO)加盟国も武器支援などに動いている。ボロディミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領は安全保障の確保を誓い、米国はロシアへの追加制裁の可能性を示した。一方、ロシアは近くウクライナとの首脳会談を行う予定はないと表明し、停戦交渉は依然として難航が予想される。

◇西側諸国、ウクライナ支援を約束

ゼレンスキー大統領は24日(現地時間)、独立34周年を記念して公開した演説で「ウクライナは、ロシアが妥協と呼ぶ屈辱を二度と受け入れない」とし、「今後は誰も侵攻できないほど強力な安全保障を獲得し、持続可能な平和を実現する」と強調した。

この日キーウで行われた記念式典には、カナダのマーク・カーニー首相が出席した。カーニー首相は会見で「カナダを含む連合軍がウクライナに駐留する可能性は排除しない」と述べた。ウクライナは平和協定の一環として、NATO第5条に相当する集団防衛の仕組みを米欧に求めている。

カーニー首相は来月、10億カナダドル(約1,060億円)規模の軍事支援を実施すると発表した。無人機や弾薬、装甲車などを供与する予定で、これは6月のG7首脳会議で約束された20億カナダドル(約2,120億円)支援の一部だ。

欧州各国も独立記念日に合わせ、追加支援を表明した。ノルウェーはドイツと共同で米国製パトリオット防空システム2基を提供する計画を発表した。スウェーデンのポール・ヨンソン国防相もキーウを訪問し、軍需品の共同生産で合意した。ドイツのキール世界経済研究所によれば、欧州は戦争開始の2022年以降、今年6月までに総額351億ユーロの軍事支援を実施している。

◇ロシアとの交渉は依然困難

ロシアとウクライナの首脳会談の実現性は依然として低い。米国のJD・バンス副大統領はNBCのインタビューで「ロシア制裁の可能性はまだ残されている」と述べつつ、「案件ごとに適切な圧力を加え、ロシアを交渉の場に引き出せるかを判断する」と語った。また「ロシアを制御できていれば、この戦争は7か月前に終わっていた」とし、「我々はまだ多くのカードを持っている」とも述べた。

米国の対ロシア制裁には高関税の賦課に加え、ロシア産石油を輸入する国への二次制裁も含まれる。バンス副大統領は「戦争終結に向けてさらなる圧力を加えることも、進展があれば緩和することも可能だ」と主張した。

ただし、ウクライナの安全保障に関して米軍の派兵は行わないと改めて明言し、「安全保障の担い手は欧州が中心であり、他国も参加できる」と述べた。

一方、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は「ウクライナの安全保障は国連安保理常任理事国を含む複数の国が保証すべきだ」と強調し、中国などを含めた枠組みを主張した。

織田昌大
odam@kangnamtimes.jp

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