ドナルド・トランプ米大統領は26日(現地時間)、ロシアとウクライナの間で終戦合意が成立しない場合、ロシアに対して強力な制裁を科す意向を示した。

ホワイトハウスで開かれた国務会議で報道陣の質問に答えたトランプ大統領は「我々は戦争の終結を望んでいる」と述べ、「我々には経済制裁の手段がある。もし私が行動を起こすとすれば、それは非常に強力なものになるだろう」と語った。
さらに「世界大戦ではなく経済戦争にすべきだ。経済戦争は望ましくないが、ロシアにとっては打撃となる」と述べた。ただし、制裁の具体的な内容には言及しなかった。
米国はロシアへの高率関税に加え、ロシア産原油を購入する第三国への「二次制裁」も視野に入れている。先にJD・バンス副大統領は、こうした措置を「交渉の手段」と位置づけ、「制裁を発動した上で当事者と対話し、合意点を探る」と説明していた。
トランプ大統領はこれまで、終戦合意に向けた仲介役を担い、ウラジーミル・プーチン露大統領やボロディミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領、EU首脳らと会談してきたが、具体的な進展は見られていない。
この日も記者団に対し「ゼレンスキー大統領も必ずしも潔白ではない。タンゴを踊るには二人必要だ」と述べ、停戦が進まない背景にはウクライナ側にも責任があるとの見方を示唆した。
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