
ロシアは今月の米国との協議にもかかわらず、ウクライナの首都キーウを大規模に空爆し、終戦からさらに遠ざけた。ロシアとウクライナの首脳による直接対話は困難とされ、米国は近く立場を明らかにする見通しだ。
AFP通信によると、ドイツのフリードリヒ・メルツ首相は28日(現地時間)、フランス南部のブレガンソン要塞でフランスのエマニュエル・マクロン大統領と会談した。会談前、メルツ首相はロシアの空爆に言及し、「我々はこの前例のない攻撃に対処しなければならない」と述べた。さらに「先週のロシアのウラジーミル・プーチン大統領と米国のドナルド・トランプ大統領との合意にもかかわらず、プーチン大統領とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の会談は実現しないことが明白だ。成立しないことは確実だ」と語った。
メルツ首相は、18日に米国で開催された米国・ウクライナ・欧州首脳会議の場で、ロシアとウクライナの首脳会談が2週間以内に実現すると楽観的な見解を示していた。約4年間ウクライナに侵攻しているプーチン大統領は、今月15日に米アラスカ州でトランプ大統領と会談し、ウクライナ情勢の終結について協議した。両首脳は会談で大きな進展があったとされるが、実質的な終戦協議には至らなかった。特にロシア側は、戦後のウクライナの安全保障に関して中国の参加を要求し、侵攻初期の終戦条件を再提起するなど、強硬な姿勢を示した。
ウクライナの発表によれば、ロシアは28日、首都キーウに対しミサイルおよび無人機(ドローン)による攻撃を行い、子ども4人を含む少なくとも17人が死亡、48人が負傷したという。米ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官は28日の記者会見でこの攻撃に触れ、「おそらく双方とも戦争終結の準備が十分ではないようだ」と分析した。
レビット報道官は、トランプ大統領がこの事態に「気分を害したが、驚きはしていなかった」と説明し、「残念ながら、戦争が続く限り犠牲は増え続ける。これこそが、米大統領が戦争終結を望み、何よりも終戦に向けて尽力してきた理由だ」と述べた。さらに「米大統領は戦争終結を望んでいるが、両国の首脳もまた終戦の必要性を認識し、戦争終結を望むべきだ」と述べ、「近いうちにトランプ大統領からこの件に関して追加の発言があるだろう」と付け加えた。
一方、米国務省は同日、ウクライナに対しミサイルおよび関連装備など、8億2,500万ドル(約1,212億9,089万円)相当の対外有償軍事援助(FMS)を暫定承認したと発表した。これに先立ちウクライナは、誘導機能を備えた長距離兵器である拡張射程攻撃弾(ERAM)ミサイル3,350発と関連装備、部品、支援サービスなどの購入を米国に要請していた。今回の購入には、デンマーク、オランダ、ノルウェーが提供した資金と英国の対外軍事金融が活用される計画だ。
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